将来のお金について不安な部分が多いため、資産運用を検討している方も多いのではないでしょうか?
しかし、資産運用についてマイナスな意見やデメリットな内容を聞いてしまうと、余計に悩んでしまう方もいるでしょう。
そこで、この記事では資産運用にはデメリットしかないのかに加えて、注意点やポイントについてご紹介します。
資産運用について不安を解消したい方は参考にしてみてください。
■資産運用とは?
そもそも資産運用とは、自分のお金をそのままにしておくのではなく、運用することで資産を効率的に増やすものです。
資産には土地や住宅なども含まれるので、お金だけを表すものではありません。
資産運用には、預金と投資があります。
・預金
預金は、銀行にお金を預け入れることです。
預けたお金はマイナスになることがなく、安全に資産を運用できます。
預金の場合、収益は銀行に預け入れた利子となりますが、現在はとても少なく100万円の預け入れに対して100円~200円程度です。
デメリットが少ない運用方法なので、誰もが始めやすいでしょう。
・投資
投資は、株式や投資信託などの金融商品を購入して利益を得ることです。
投資した金融商品による収益は大幅な変動がありますが、預金以上に利益が多く得られる可能性が高いでしょう。
■資産運用はマイナスしかない?しない方がいいの?
このように、資産運用にはプラスになる面もあれば、マイナスになる面もあります。
特に投資の場合はプラスにもマイナスにも傾く可能性があり、ギャンブル性を感じる方もいるでしょう。
そう考えた時、結局資産運用はマイナスになるのでは?と考えるかもしれません。
たしかに損失が起こるリスクは存在しますが、それでも資産運用した方がよい理由も存在しています。
ここでは、その理由についてみていきましょう。
・何もしないのが安心ではない
資産運用に不安を感じている場合、運用したことでお金が減ってしまうと考える方が多いでしょう。
確かに資産運用では、お金が減ってしまう可能性もあります。
しかし、資産運用をしなかった場合、物価高により資産が目減りする可能性が考えられます。
そのため、何もしないからといってそのままの価値を持っていられるわけではないのです。
日本では、2022年から続いているロシアとウクライナ侵攻による影響を受けている状態です。
原油の高騰、小麦価格の上昇などの理由がありますが、この影響は直接的なものでなく、社会全体に与えている影響がいくつもあります。
原油が高騰したことで配送料の上昇、食品の値上がりなどがあり、さらにそこからいくつも派生したものがあるため、結果的に日本全体の物価が上昇している状態です。
これにより、物価が高騰し100円で購入できたものが今では200円や300円でないと購入できなくなり、お金の価値が減っていることがわかります。
この現象は、今後もっと続く可能性があり、10年後の100万円は現在の100万円以下になっている可能性も高いでしょう。
このような結果から、何もしないのが安心ではないということです。
・不労所得になるから
資産運用する場合は、不労所得を得られます。
不労所得は、働かなくてもお金が得られることであり、副業や仕事の掛け持ちに比べて時間や労力が必要ありません。
株式投資などを選択した場合、定期的に配当金が得られるだけでなく、不労所得が安定してくれば働けなくなった場合でも、一定の収入が得られるでしょう。
・お金の活かし方が学べる
資産運用することで、お金に関することが学べるという部分もあります。
特に金融商品の中には専門的な知識が必要なものも多く、これらを何も知らずに始めてしまった結果、失敗する可能性も高いです。
お金の運用や関連情報に関しては、手軽にインターネットなどから収集できるので、各金融商品の特徴や平均金額などがわかります。
どの金融商品をどんな風に運用できるかを学ぶことで、的確な判断ができるでしょう。
■資産運用に向いている人も!?特徴について解説
資産運用がデメリットに感じるように見えるかもしれませんが、実は資産運用に向いている方もいます。
ここでは、資産運用に向いている方の特徴をご紹介します。
・毎月貯蓄している
毎月貯蓄している方は、資産運用に向いています。
資産運用方法にはいくつもの手法がありますが、中でも積立投資など毎月定額をコツコツ積み立てている場合は、資産運用に向いているでしょう。
資産運用の場合、すぐに収益を得られないだけでなく、じっと待つ根気も必要です。
無駄な出費をできるだけ控えて、一定の貯蓄がある場合は資産運用を積極的に始めてみましょう。
・将来のライフプランが決まっている
将来のライフプランが決まっている方は、もう資産運用を始めるのがおすすめです。
何歳までに結婚するのか、子どもは何人希望か、マイホーム購入に関してなど、すでに具体的な内容を詰めている場合は、資産運用にも積極的になってみてください。
もちろん、始めてすぐにお金が増えるわけではありませんが、目標金額や期間などを決めることで資産運用方法や期間が決めやすいです。
・老後の必要な資金にしたい人
人生山あり谷ありというように、何が起こるかもわからないし、突然まとまった資金が必要になる可能性もあるでしょう。
現在は余裕があるから大丈夫と考える方もいますが、基本的には急な何かに使うお金です。
自分の生活費を残して全額は無理なので、老後のための資金として一部だけ投資してみましょう。
■資産運用の注意点は?
資産運用で投資を選択した場合、いくつかの注意点があります。
どのような注意点があるのでしょうか?
・資産運用にはリスクがつきものだと知っておくこと
資産運用には、多少なりともリスクが付きまといます。
ローリスク・ローリターンの場合と、ハイリスク・ハイリターンのパターンがあります。
資産運用では、これらのリスクを考えながら自分に適した運用方法を見つける必要があります。
一般的に、最もローリスク・ローリターンとなるのが預金や個人向け国債です。
中間層のミドルリスク・ミドルリターンとなるのが投資信託や不動産投資です。
株式投資や暗号資産、FXなどはハイリスク・ハイリターンとなります。
これらのリスクを踏まえて、どれくらいの利益を求めるか、損失はどこまで許容できるかを考慮してみましょう。
・投資するのは余剰金のみ
投資をする際には、必ず余剰金を使うことです。
今使わないお金があれば、今投資に使っても問題ないと考えるかもしれませんが、来年の進学資金などを投資に使ってマイナスになった場合、取り替えしが付きません。
基本的に投資は長期投資となるので、すでに先が見えている資金は使わないのがルールです。
長期的に投資していき、ベストなタイミングで止めるからこそ収益が得られるのに、先が見えている資金ならそれまでの期間でベストなタイミングを判断しにくくなるからです。
できるだけ投資には余剰金を使い、失っても気にならない金額から始めるようにしましょう。
・分散投資を意識する
投資では、できるだけ分散投資するのがおすすめです。
金融商品を国内株式だけにせず、外国株式や外国債券などに分散させることで、異なる値動きによる収益が得やすいでしょう。
投資地域や通貨に関してもバラバラにすれば、バランスのとれた投資ができます。
また、投資するタイミングも同じではなく、毎月、毎週などと分散させることを意識してみてください。
今回は、資産運用にはデメリットしかないのか解説してきました。
将来のために資産運用を検討しているものの、どのような運用がいいのか、始めやすい運用は何かを知ることで自分にあった手法が見つかります。
この記事を参考にして資産運用を検討してみましょう。