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投資を途中でやめてしまう人の共通点とは?長く続けるためのコツも伝授!

近年は国がNISAやiDeCoなど、税制上お得になる投資を推進していることから、投資に興味を持っている方も多いでしょう。
こうした投資方法では少額での積立でも利益を得られるよう、長期運用することが基本になっています。
しかし、長期投資がなかなかうまくいかず、途中でやめてしまう人も中にはいるでしょう。
そこで今回は、投資を途中でやめてしまう人の共通点や、長く続けるためのコツをご紹介していきます。
長期投資でコツコツと資産形成をしていきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。


■投資を途中でやめてしまう人の共通点

投資を途中でやめてしまう人に様々な共通点が見られることもあります。
どのような共通点があるのかチェックしてみましょう。


・マイナスになるのが怖い

投資では想定していた以上に利益が出ることもあれば、思ったより利益が増えないこともあります。
例えば投資信託で「年平均4%のリターン」と書かれている場合、1年で10%の利益に膨らむ年もあれば、逆に15%も下がってしまうような年もありますし、価格がほとんど動かない年もあるのです。
すべての年を平均した上で、4%のリターンが期待できることになります。
こうしたことが最初からきちんと理解できていれば、マイナスになってしまうことがあっても長期投資によって持ち直せると考えられるでしょう。
しかし、いつまで経っても結果が出ず、含み損が出てしまっていることでこれ以上マイナスになるのが怖くなり、投資をやめてしまいます。


・目先の利益を優先した

投資を始めてからすぐに利益が出たことで、売却してしまう人も実は少なくありません。
投資をしている中で上昇相場になり、どんどん価格が上がっていくと「将来的には一気に価格が下がってしまうのではないか」と不安になってしまう人もいます。
そうなると価格が高い今のうちに売却してしまえば損をしないと考え、長期で保有せずすぐに売却してしまうのです。
こうした目先の利益を優先してしまうことも、投資を途中でやめてしまう人の共通点と言えます。


・手元に残るお金に余裕がなくなった

投資を始めたにも関わらず、生活費に余裕がなくなってしまったことで、これまで積み立ててきた投資商品を売却する人もいます。
長期投資の基本として、余裕資金を使った投資であることが必須です。
生活費などに余裕がなければ無理に投資を始める必要はありません。
特に近年は燃料費が高騰している影響で、物価高につながっておりこれまで以上に生活費に余裕がなくなってきている方も多いでしょう。
それでも無理なく投資を続けたい・始めたいという方には、後ほど詳しくご紹介する「少額投資」による長期運用もおすすめです。


・面倒ごとが嫌い

途中で投資をやめてしまう人の特徴として、面倒ごとが嫌いな傾向にあります。
投資を始める場合、まずは運用するための口座を開設して数多くの金融商品の中から選び、投資をしていきます。
また、長期投資だとチャートに張り付く必要はありませんが、継続的にモニタリングや管理を行っておかなくてはなりません。
そもそも投資を始めるためにはある程度知識を習得する必要もあり、面倒ごとが嫌いな人にとってはハードルが高いと言えるでしょう。
せっかく投資を始めても、勉強や継続的なモニタリング・管理が面倒になり、やめてしまう人も多いです。


・投資の知識が不足している

投資を始めた方の中には、きちんと勉強して基本的な知識を身に付けてから始める人もいますが、ほとんどの初心者は基本や市場の動きが理解できていない状態で始めるケースが多いです。
実際に運用して、失敗を繰り返しながら知識や経験を身に付けていくことで、最終的には利益につながる場合もあります。
しかし、こうした方法も自分なりのやり方を確立していくために、運用しながら勉強していることがほとんどです。
何も勉強せずに投資を始め、運用後も特に何もしないまま投資を続けていったことで、後悔する人は少なくありません。
投資の知識が不足していることで市場の動きを判断できなかったり、資産配分やリスク管理などが適切に行えなかったりするため、含み損が増えてしまい投資をやめてしまう人も多いのです。

 


■投資を長く続けるためのコツ

投資を途中でやめてしまう人の中には、「長期的に運用していきたい」と考える人もいるでしょう。
具体的に投資を長く続けていくためには、どのようなポイントを押さえておくと良いのでしょうか?
ここでは、投資を長く続けるためのコツについて解説します。


・投資の基本的な知識を身に付ける

まずは投資を始めるにあたって、基本的な知識を身に付けておく必要があります。
投資初心者がまず学んでおきたいのは、投資を始める上での心構えと基本的な知識です。
例えばNISAを始めようと検討しているなら、NISAがどういった制度なのか、なぜ普通に投資をするよりもNISAの方がお得と言えるのか、などを理解しておくことが重要です。
また、投資にはどんな種類があるのか、リスクとリターンはどれくらいのバランスで取った方が良いのか、なども学んでおきます。
投資の勉強はテキストを購入するのも良いですが、近年は金融機関が投資に関する情報コンテンツを発信していたり、YouTubeで投資の基礎を教えてくれている動画もあったりするため、基本的にはお金をかけずに学べます。
証券会社などが主催するセミナーなどに参加すれば、同じく投資を始めた人と知り合えたり、講義を行った専門家に対して直接質問できたりするなど、他の勉強法ではできないこともあります。
モチベーションもアップしやすいので、証券会社が主催するセミナーなどにぜひ参加してみましょう。


・無理のない範囲でリターンの目標を立てる

投資を始める際にまず行っておきたいのは、目標を立てることです。
なぜ投資でお金を増やしたいのかを明確にすることで、投資へのモチベーションも上がりやすくなります。
ただし、無理のない範囲でリターンの目標を設定しておかないと、生活が厳しくなった時に対応できなくなってしまい、途中でやめてしまうことになる可能性もあります。
このような事態を避けるためにも、無理のない範囲で目標を立てることが大切です。

また、目標の金額が決まったらシミュレーションを行ってみましょう。
例えば10年後の教育資金として300万円を貯めたい場合、想定利回り(年率)を5%とすると、毎月19,320円の積立によって10年後には元金と合わせて300万円を達成することができます。
こういったシミュレーションは金融庁の「つみたてシミュレーション」でも簡単に行えるので、「将来いくらになるのか」「毎月いくら積み立てればいいのか」「何年積み立てればいいか」を知りたい方は、つみたてシミュレーションを活用してみましょう。


投資信託を活用する

投資で手間や面倒ごとが増えてしまうと、つい途中で投げ出したくなりがちです。
そうならないための方法として、投資信託を活用しましょう。
投資信託とは、運用自体は投資のプロに任せられる投資方法です。
他の投資商品と比べても最小投資単位は1~2万前後になることが多く、場合によっては毎月1,000円程度と少額から購入することもできます。
また、投資信託では1つの銘柄だけでなく、複数の銘柄に対して資金を分けて投資を行っているため、万が一値下がりしてしまっても他の銘柄でカバーすることが可能です。
ただし、自分の代わりにファンドマネジャーが運用してくれるため、運用する人に対する手数料や管理費用、信託報酬などを支払うことになります。
元本保証がない点にも注意しなくてはなりません。


・ロボアドバイザーを活用する

ロボアドバイザーとは、AI技術を活用して投資を行ってくれるサービスです。
事前に設定したリスクやリターンに合わせて資産の組み合わせを提案・運用してくれます。
ロボアドバイザーはアドバイス型と投資一任型の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。
例えばアドバイス型はロボアドバイザーが自身にピッタリな商品を提案してくれて、投資家はその中から運用したいものを選び、購入します。
運用やリバランスなどは基本的に自分が行う方法です。
一方、投資一任型はロボアドバイザーが商品を提案し、さらに購入から運用、リバランスまですべて任せられます。
運用やリバランスを行う自信がない人や、投資を始めたばかりの初心者は投資一任型がおすすめです。
ロボアドバイザーも投資信託と同様に、手数料がかかっていることと元本保証はされていないので注意してください。


■長期投資を目指す上で重要な考え方

長期投資を始める前に、考え方についても身に付けておきましょう。
短期的な投資と長期投資では考え方が大きく異なります。

長期投資を目指す上で重要となってくるのは「損をしない」ことです。
投資というと利益を増やすために行うものであり、儲かるかどうかを重視しながら投資商品をチェックする人も多いでしょう。
長期投資は基本的に保有期間が長くなることでリスクを抑えつつ、リターンを安定させることに寄与します。
つまり、儲けることを考えて長期投資を始めてしまうと、思ったより利益が出ないと感じてしまい、途中で投資をやめてしまうことになるのです。
そのため、長期投資を目指す際には儲けようというマインドより、損をしないためのマインドに切り替えた方が長続きもしやすくなります。


■少額でも投資は始めた方が良い?

投資というと、ある程度の運用資金を用意しなくてはいけないとイメージする方もいるでしょう。
しかし、近年は数百円~数千円から投資を始められるサービスが増えてきました。
少額でも長期間コツコツ積み立てていけば長期投資につながりますが、それではあまり利益が得られず、投資をする意味がないと思われがちです。
そこで、ここからは少額からでも投資を始めるべきかどうかご紹介していきます。


・少額投資のメリット

少額投資のメリットとして、まず無理のない範囲で始めやすい点が挙げられます。
生活費に影響が出ない程度の資金から始めていけば、少し生活がきつくなったとしても続けやすいでしょう。
逆に運用効果を期待して大金を積み立ててしまうと、生活に支障が出て結局短期間で投資をやめてしまうことになります。
短期間での投資は元本割れのリスクも高まってしまうでしょう。
また、少額投資のサービスでは初心者でも始めやすいような工夫がなされているケースが多いです。
万が一知識不足で投資に失敗してしまった場合でも、少額であればメンタルへの影響も軽減され、投資を続けやすくなります。


・少額投資のデメリット

少額投資のデメリットは、すぐに利益が増えないという点が挙げられます。
長期的に運用していけば、それなりにまとまった利益を得られるようになりますが、短期間で利益を得たい人には向いていません。
また、少額投資を行うと他の投資と同様に手数料が発生してしまい、場合によっては損をしてしまう可能性もあります。
一律で手数料がかかる投資信託であれば、投資金額に関係なく手数料が発生するので、少額投資のデメリットにはなりません。
しかし、単元未満株の運用や最低手数料などが決まっている場合は、少額の投資金額に対し手数料が割高になってしまうケースもあるのです。
少額投資を始める前に、どれくらいの手数料がかかるのか確認するようにしましょう。


・少額でも複利によって最終的にはまとまった資金が作れる

少額から投資を始めても、結局あまり大きな利益にはならないのではないかとイメージされる方もいますが、少額でもコツコツ積み立てていけば、複利効果によって最終的にはまとまった資金を作れるようになります。
例えば月1万円の積立投資を20年間、年利3%で運用した場合、元本240万円に対して運用益は88万円となり、合計328万円を貯められることになります。
ただ預金口座に預けていただけなら240万円にしかならないのに、少額でもコツコツと運用していくことで88万円分も多く資金を作れるのです。
少額でより運用益を増やしたいなら、運用期間や利回りを調整することで同じ積立金額でも最終的な運用益は違ってきます。
こういった複利の効果によってまとまった資金が作れるため、長期投資を無理なく始めるためにも少額投資から始めてみると良いでしょう。

 


今回は、投資を途中でやめてしまう人の共通点や、長く続けるためのコツについてご紹介してきました。
投資でリスクを低減しつつ安定したリターンを狙っていくためには、長期的な投資が重要です。
少額投資なら初心者の方でも無理なく始められるため、長期投資でお金を増やしたい方は少額投資を検討してみてください。