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なぜ髪の毛が傷むの?原因や対処法について知ろう!

美しく艶のある髪の毛は、若々しさと同時に魅力的に見せてくれます。
しかし、気が付いたら髪の毛が傷んでいたり、まとまらなかったりするなどの悩みを抱えるだけでなく、抜け毛やパサつきまで起こってしまい、何を改善したらいいのかわからないという方もいるでしょう。
ここでは、なぜ髪の毛が傷むのかという原因と対処法について解説します。
美しい髪の毛に整えていきたい方は、ぜひチェックしてみてください。


■髪の毛は日常的にダメージを受けている

そもそも髪の毛は、日常的にダメージを受けている部分です。
例えば、紫外線、ブラシやシャンプーによる摩擦、アイロンの熱などでも髪の毛は大きなダメージを受けているのです。
髪の毛は、内から外にかけてメデュラ、コルテックス、キューティクルの順で構成されています。
タンパク質からできているコルテックスの部分は約85~90%を占めていて、この部分を覆っているのがキューティクルです。
キューティクルは、水分やたんぱく質を逃がさないようにする役割がありますが、摩擦、紫外線、熱などの原因によって剝がれてしまった場合、髪の中にあるたんぱく質や水分も流れてしまいます。
その結果、髪の乾燥が起こってしまい、ダメージを受けた状態になってしまうのです。
髪が一度ダメージを受けると内側のたんぱく質、水分共に流れてしまっているため乾燥した状態です。
キューティクルが傷んだ状態では、元通りの髪の毛に戻すことは難しいでしょう。


■髪の毛が傷んでしまう理由は?

髪の毛が傷んでしまう理由は何でしょうか?
ここでは、理由についてみていきましょう。

・摩擦

髪の毛は摩擦によって傷んでしまいます。
シャンプー前のブラッシング、絡まった髪の毛を無理にとかす、シャンプーで髪の毛同士をこするなどの行動で傷みが加速してしまいます。
キューティクルは水にぬれると開く性質があるので、シャンプーの際には髪同士は強くこすらない、濡れた状態で髪をとかさないなど摩擦が起こらないように気を付けましょう。

・カラーやパーマ

カラーやパーマはファッションのひとつなので、定期的に行っている方も多いでしょう。
しかし、カラーやパーマの際には専用の薬剤を使いますが、この薬剤にはキューティクルを開かせる性質があるので使うたびに髪の毛が傷んでしまいます。
カラー剤には過酸化水素が含まれていて、この成分が髪の毛のメラニン色素を破壊する仕組みです。
明るい色にすれば、その分多くのメラニン色素を破壊することになるので、大きなダメージを受けることになります。
特にブリーチは色素を破壊するので、ダメージも大きくなるということです。
パーマの場合、たんぱく質同士の繋がりを切るため、この方法も髪の毛を傷ませてしまいます。
ブリーチ、縮毛矯正、トーンの明るいカラー、白髪染め、暗めのカラー、パーマの順番でダメージが大きいです。
ブリーチを繰り返している場合、髪の毛のダメージが蓄積されている可能性が高いでしょう。

・ドライヤー

髪の毛は、毎日のドライヤーでもダメージを受けています。
髪の毛の主成分はたんぱく質なので、高熱によって硬くなってしまうからです。
これは目玉焼きを作るのと同じで、熱を与えていくと卵が固まっていくのと同じ原理ということになります。
髪の毛も、日々ドライヤーやアイロンをかけることでダメージを受けているだけでなく、たんぱく質が硬くなって乾燥した状態になってしまいます。

・自然乾燥

ドライヤーの熱で髪の毛が傷むなら、自然乾燥させればよいと考えるかもしれません。
しかし、髪の毛は非常にデリケートなので濡れた状態で放置してしまうと傷みやすくなってしまいます。
濡れた髪の毛はキューティクルが開いた状態になり、そのまま放置してしまうとダメージを受けやすくなります。
また、濡れたままでいると雑菌も繁殖しやすくなるので髪の毛にとっては悪い環境となってしまうのです。

・紫外線

紫外線は私たちの肌だけでなく、髪の毛にも悪影響を及ぼしています。
紫外線にはUV-A、UV-B、UV-Cがありますが、オゾン層に吸収されないUV-AとUV-Bが地表に届きます。
紫外線は、髪の毛の主成分となるたんぱく質を酸化させて色素を分解する影響を与えます。
特に海やプールで髪の毛が濡れた状態の場合は、乾いた状態に比べて紫外線の影響を受けやすいことがわかっています。
濡れた状態の髪の毛は、たんぱく質の酸化や変質が起こり、日焼けした状態になってしまうのです。
髪の毛は肌に比べて日焼け対策を取らないこともあるので、何もケアしない状態だと傷みの原因になるでしょう。


■美しく健康的な髪の毛にする方法は?

髪の毛は気が付かないうちにダメージを蓄積している可能性が高いです。
一度傷んでしまった髪の毛は完全に直すことはできませんが、補修することで美しく見せることができます。
これ以上髪の毛を傷ませないために、健康的な髪の毛を維持する方法も合わせてご紹介します。

・正しいシャンプーの方法を知る

髪の毛を労わるためには、正しいシャンプーの方法を知っておきましょう。
シャンプーの前に髪の毛をブラッシングして汚れ、ほこりなどを取ります。
ぬるま湯で頭皮から丁寧に予洗いをして、汚れを浮き上がらせます。
シャンプーをしっかり泡立ててから指の腹を使って頭皮を揉みこむように洗います。
髪の毛をこすらないようにして、シャンプーよりも1分程度長く洗い流すのが正しい方法です。
この方法で、髪の毛ではなく頭皮を洗うようにしましょう。

・補修成分が配合されているシャンプーやトリートメントにする

傷んだ髪の毛を整えるには、補修成分が配合されたシャンプーやトリートメントにしてみましょう。
アミノ酸系のシャンプーは、髪や皮膚と同じ弱酸性なのでダメージを受けにくく、栄養を補えるとされています。
また、トリートメントには髪の毛の栄養を補修する成分も配合されているので、定期的に使用すると髪の艶やかさが出てきます。
徹底的なケアをしたい場合は、サロントリートメントなどを受けるのも良いでしょう。

・髪の毛はすぐ乾かす

濡れた髪の毛はできるだけ放置せずに早めに乾かしましょう。
キューティクルは水分を含んで開いてしまうので、早めに乾かすころで傷める時間を少なくできます。
ドライヤーの前に髪の毛に残った水分を丁寧に拭き取り、髪とドライヤーの距離を20cm以上開けた状態で乾かすようにしましょう。

・スタイリング剤で守る

髪の毛を乾燥や熱のダメージから守りたい場合は、ヘアオイルやバーム、シアバターを使ってコーティングするのも良いでしょう。
髪質や状態によって使う種類を分けるだけでなく、補修成分の入ったアイテムなら髪を整える効果も期待できます。
軽くなじませるだけで、艶やかな髪になるので上手に使ってみましょう。

ヘアアイロンを正しく使う

ヘアアイロンを使う時に、濡れた状態で使うと傷みが加速します。
濡れた髪にアイロンを当てると、水蒸気が一気に起こって爆発した状態になってしまいます。
ヘアアイロンやコテを使う場合は、乾いた状態で使うようにしましょう。
できるだけ使用時間を短くしたり、髪の毛を引っ張ったりしないように心がけてください。
温度は160℃以下にしてヘアオイルなどを使うと、より傷みが軽減できます。

 

 

今回は、髪の毛が傷む原因や対処法についてご紹介しました。
髪の毛は日々何かしらの影響を受けている可能性が高く、一度傷んでしまった髪の毛は元に戻すことができません。
髪の毛が傷んでしまうと艶やパサつきの原因になってしまうので、美しい髪の毛を維持するためには日頃から髪の毛をケアするように心掛けましょう。