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株式会社マルエツの特徴とは?事業内容や代表取締役社長・本間 正治氏の人物像などを解説

地域密着型の食品スーパーマーケットチェーンとして知られる「株式会社マルエツ」をご存じでしょうか?
マルエツは、首都圏を中心に「マルエツ」「マルエツ プチ」「リンコス」といった形態で、生鮮食品や日用品、お惣菜など、地域の人々の暮らしに欠かせない商品を提供するスーパーとして、多くの家庭に親しまれています。
そんな株式会社マルエツがどのような会社なのか、気になる人も多いはずです。
そこで今回は、会社概要や事業内容、代表取締役社長を務める本間 正治氏の人物像について解説します。
株式会社マルエツについて詳しく知りたい人は、ぜひ参考にしてください。


■株式会社マルエツの会社概要

株式会社マルエツの会社概要について、ご紹介します。
株式会社マルエツは、1945年(昭和20年)10月、埼玉県浦和市(現在のさいたま市)で小さな鮮魚店として創業しました。
その後1952年(昭和27年)6月16日に法人設立され、現在は東京都豊島区東池袋に本社を構えています。
資本金は1億円で、2025年2月期の連結営業収益は400,827百万円を記録しています。
また、同年7月29日時点で、首都圏を中心に307店舗を展開しており、連結従業員数は約15,926名(パートタイマー12,024名を含む)です。
また、同社は単なる店舗展開にとどまらず、生活の基盤である「食」と「暮らし」を支える存在として、地域密着・日常生活に寄り添うスーパーマーケットを目指しています。
そのため、商品だけでなくサービスの提供、物流の効率化、人材育成などを通じて、顧客に安心・安全・快適な買い物環境を提供することを経営理念としています。
こうした歴史と経営のもと、マルエツは首都圏のスーパー業界において、地域の暮らしに深く根ざした重要な存在となっています。


■株式会社マルエツが手がける事業内容

事業の中心は食品スーパーマーケットの運営であり、3つの屋号で地域の多様なニーズに応える店舗展開を行っています。

マルエツが運営する各店舗の特徴】

マルエツ

マルエツ」は、いわゆる標準的な総合スーパーマーケットで、生鮮食品を中心に、日用雑貨や生活関連商品まで幅広く取り扱う店舗です。
このタイプの店舗は、地域の家庭を中心とした買い物ニーズに応え、毎日の食材から生活必需品までまとめて揃えられる利便性の高さが特徴です。
家族連れでの買い物や、まとめ買いを想定した売り場づくりが行われており、地域の「日常の買い物場」として機能しています。

マルエツ プチ

マルエツ プチ」は、都市部や駅近く、マンションの多いエリアなど、生活空間が密集している地域に展開される“都市型小型スーパー”です。
売り場面積は約40坪~150坪と標準店舗と比べてコンパクトですが、その分都市生活者のライフスタイルにあわせた「手軽さ」や「気軽さ」が重視されています。
この店舗では生鮮食品に加え、できたてのお惣菜や弁当、日用品など、普段の買い物に必要な商品を手軽に手に入れられるように設計されており、単身者や共働き世帯、帰宅時間が遅めの人など都市部で暮らす人々の日常ニーズに応えています。
まさに「コンビニの利便性」と「スーパーの品揃え」をかけ合わせたスタイルです。

・リンコス

「リンコス」は、もうひとつの顔として“上質志向”を打ち出すスーパーマーケットです。
屋号の「LINCOS」は“Linkage of Commutative Store”(生産者・消費者・従業員が、商品を通じてつながるお店)を意味し、ただの「商品売り場」ではなく、コミュニケーションやストーリーを大切にした店づくりがなされています。
この店舗では、商品を選ぶ過程にもこだわりを持ち、素材や背景、伝統にフォーカスした食材や生活用品を揃えています。
例えば、こだわりの食材、有機・認証商品、高付加価値の商品などを扱うことで、生活に“ちょっとした贅沢”や“心地よさ”を求める顧客のニーズに応えています。
このように、マルエツは「標準的なスーパー」「都市型コンパクト店」「上質志向店」という異なる店舗スタイルを使い分けることで、居住地域やライフスタイル、価値観の異なる多様な顧客層に対応してきました。
これが、同社の“地域密着かつ顧客ニーズに応じた柔軟な店舗展開”を支える大きな特徴と言えます。


マルエツのこだわり】

株式会社マルエツが特にこだわって展開している商品やブランドには、以下のようなものがあります。

・maruetsu365、eatime

「maruetsu365(マルエツサンロクゴ)」という独自ブランドを持っており、日常使いしやすい品質と価格のバランスを目指した商品を揃えています。
また、もうひとつの自社ブランドとして、「eatime」というPBも運営しており、「食時をもっと楽しく」というコンセプトのもと、高品質かつ手頃な価格で新たな価値提案を行っています。

・惣菜・ベーカリー

日常的に利用しやすい惣菜やベーカリーにも力を入れており、店内で焼き上げる「窯焼ピッツァ」や「焼きたてパン」、手作りの弁当・お惣菜などが提供されています。
これらは、時間のない単身世帯や共働き世帯、都市部の暮らしに合った“手軽さ”と“おいしさ”を兼ね備えた商品となっています。

・上質志向の食品・食材

リンコスでは、素材や産地、製法、ストーリー性にこだわった商品が並びます。
例えば、A5ランクのブランド牛(黒毛和牛)や、鮮魚・鮮肉、旬の野菜・果物など品質の高い生鮮食材を扱うほか、輸入オリーブオイルやパスタ、輸入菓子など、上質志向の洋風食品・食材の品揃えを強化しています。

・健康志向の食品

健康志向やライフスタイルの多様化にも応えるため、豆乳・大豆ミートなどの代替たんぱく源や、ナチュラルチーズ、オードブル用チーズ・デザートといった商品の展開も進めています。

株式会社マルエツ


■株式会社マルエツが取り組むサステナビリティ

株式会社マルエツでは、社会・地域に貢献する取り組みとして様々なサステナビリティ関連の活動を行っています。

・環境に配慮している取り組み

マルエツでは店頭にリサイクルボックスを設置し、ペットボトル、紙パック、食品トレーなど再資源化可能な資源の回収を推進しています。
回収された資源は再び原料として活用され、廃棄物削減と資源循環の促進につながっています。
また、単に店頭からの回収にとどまらず、店舗で発生した廃棄物(食品トレー、瓶・缶・発泡スチロール、廃食油、野菜くず、魚腸骨など)もできる限り再資源化・再利用する体制を整えています。
これにより、廃棄物の適正処理と資源の循環利用を促進しています。
省エネルギーの取り組みにも力を入れており、電気使用量の削減や省エネ設備の導入などを通じて、CO₂排出量の抑制に努めているのです。
こうしたリサイクル/廃棄物削減、資源循環、省エネ、水耕栽培などを通じた環境対策は、マルエツが単なるスーパーマーケットではなく、「地域社会の一員」として持続可能な社会の実現を目指していることがわかります。

・豊かな社会を目指す取り組み

マルエツでは「お客さまの笑顔と地域社会の持続可能な発展」に貢献するため、様々な社会貢献活動を展開しています。
例えば、1993年から、全店舗に募金箱を設置し、顧客からの寄付を募る取り組みを継続しています。
集まった募金は日本盲導犬協会へ寄付され、盲導犬の育成・訓練に活用されています。
2024年度の寄付額だけでも約1,467万円、累計では数億円に上る実績があり、視覚にハンディキャップのある人々の移動の自由と生活の質を支える社会的インフラの一端を支援しています。
また、2020年以降、全店に「子ども食堂応援募金箱」を設置しました。
顧客からの寄付とマルエツの拠出をあわせ、地域の「子ども食堂」を支える団体に資金提供を行っています。
2024年度の寄付額は約2,150万円で、累計でも大きな金額となりました。
この取り組みは、子どもの健やかな成長や地域の子育て支援、地域コミュニティの活性化に寄与しています。

・健康経営・ダイバーシティ

株式会社マルエツが進めている「健康経営・ダイバーシティ」は、従業員一人ひとりが“わたしらしく”働き続けられる職場づくりを目指す取り組みです。
まず健康経営では、従業員やその家族、地域のお客さまの心身の健康を企業の成長と持続可能な経営の基盤と捉え、心身共に健康で笑顔あふれる生活を支えることを宣言しています。
これにより、全従業員が健やかに長く働ける環境を整えることを重視しています。
ダイバーシティ(多様性)の推進では、様々な背景を持つ人材が活躍できる雇用機会の創出と職場環境の整備に取り組んでいます。
具体的には、障がい者雇用の推進や外国人雇用の支援、シニア層の活躍促進など、多様な人材が安心して能力を発揮できる体制を整備しています。
また、女性活躍の推進としてキャリアデザインセミナーの実施や子育て支援制度の充実を図り、男女問わず個々のライフステージに合わせた働き方を支援しています。
さらに、男性の育児休業取得促進や多様な休暇制度の充実など、多様なライフイベントに対応する制度も整えています。
これらの取り組みにより、マルエツは従業員が健康で働きがいのある職場を実現し、企業としての持続的な発展と地域社会への貢献を目指しています。


代表取締役社長を務める本間 正治氏とは?

株式会社マルエツ代表取締役社長、およびユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(USMH)副社長を務めるのが、本間 正治氏です。
本間 正治氏は1992年3月にマルエツに入社し、その後は社内で経営企画本部を中心とした要職を歴任しました。
2010年に経営企画本部 経営計画部長、2013年に執行役員、さらに常務執行役員を経て、2023年3月1日付で代表取締役社長に就任しています。
また、USMHおよびグループ企業も含む広範な視野で、小売業界全体の流れを見据えた経営に携わっています。

本間 正治氏は「真に、お客さまのために」を経営の旗印として掲げており、就任以来、売上や客数減少という逆風の中で、「会社の都合」ではなく「お客さまが何を求め、何に不満を感じているか」に徹底的に立ち返る経営を実行しています。
この方針の下、組織風土にも変化を促してきました。
例えば社内での呼び方を「さん付け」に統一し、上下関係に縛られず自由に意見が言えるフラットな職場を目指すなど、コミュニケーションとチームの活性化にも意識を向けています。
そのような風土の変革により、2025年には若手MD(マーチャンダイザー)が現場を巻き込んで開発した商品が短期間でヒットするなど、社内改革の実を見せています。
「2層のとろけるクリームパン」という商品は、約130店舗限定で発売されたところ、10日間で6万個を売り上げる成果をあげました。
このように、本間 正治氏は単なる経営者ではなく、現場のクリエイティビティを尊重し引き出す「現場重視」の経営スタイルを取るリーダーと言えるでしょう。

 

 

今回は、株式会社マルエツの会社概要から事業内容、サステナビリティの取り組み、そして本間 正治氏の人物像まで幅広く紹介しました。
地域密着型のスーパーマーケットとして多様な店舗展開を行い、品質にこだわった商品や独自ブランドを展開するマルエツは、環境配慮や地域貢献にも積極的に取り組んでいます。
代表取締役を務める本間 正治氏の理念とともに、企業としての確かな姿勢がうかがえます。
本間 正治氏は、時代の変化に向き合いつつ、革新と挑戦を続けていくと述べているため、今後の動向にも注目です。