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ビジネスではチームワークが重要!?必要性や意識したいポイントを紹介

チームワークは、ビジネスや集団の環境において欠かせないものとなります。
しかし、「チームのコミュニケーションに問題はないか」「目標に向けて同じ方向を向いていないのでは?」などの悩みが出てくるケースもあります。
この記事では、ビジネスでのチームワークが必要な理由に加えて、意識したいポイントなどもご紹介します。
チームワーク次第では、それぞれの成果以上の結果を導くこともできるので、チームワークについて悩んでいる方はこの記事を参考にしてみてください。

 

■チームワークとは?

チームワークは、他のメンバーが持っている能力を集めて、共通の目標達成のために協力して取り組むことをいいます。
それぞれの能力、個性を集めるだけでなく、さらに効果を発揮できるようにお互いの持つ強みを生かして最大化することです。
これが、個々の場合だと苦手な分野においてはペースが著しく低下してしまいますが、チームであればお互いに弱点を補いつつ、強みを高めることができます。
チームワークは他にも働き方改革に伴った時間外労働の総量規制、有給休暇の取得義務などにも関係してきます。
個々の業務をメインにしている場合、これらの理由で休んでしまうと出社した時に休んだ日の分も自分の仕事にプラスしなければなりません。
しかし、チームワークが強化されている場合は、他のメンバーと業務が連携でき、誰かがいなくても他の誰かが代わりに業務に取り掛かれます。
優れたチームになっていくほど、チームワークもより発揮できるでしょう。

 

■グループワークとの違いは?

チームワークに似た言葉で、グループワークというものがあります。
チームワークにあるものは共通の目標、共通と個人の責任範囲、集団での成功もしくは失敗です。
一方のグループワークは個人の目標、個人の責任範囲、個人の成功もしくは失敗です。
これらを比較した時、大きな違いがないように感じるかもしれません。
仕事でのチームワークは、メンバー全員で同じ説明責任があり、密な連携によって問題の解決を行います。
一方のグループワークはお互いに独立しているため、個人的な目標に向かって問題の解決を行います。
このような内容の違いから、簡単に説明すると目標や活動性の方向が異なるということです。

 

■チームワークが大切にされるのはなぜ?

チームワークはビジネス以外でも重視されていますが、近年はより重視されている傾向です。
なぜ、今まで以上に大切だという考え方が強くなったのでしょうか?

 

・先行きが不透明だから

現在の政治や世界的な情勢の不安定さから、「VUCA(ブーカ)時代」と呼ばれることがあります。
VUCAは、「Volatility「変動的)」「Uncertainty(不確実)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(曖昧性)」の頭文字が使用されています。
これらを踏まえて、VUCAを簡単に説明すると「将来の予測が難しく、先行き不透明な状態」という意味です。
本来は1990年代の軍事用語でしたが、2010年になってからはビジネスの世界でも使用されるようになりました。
まさに現在の状況そのものであり、環境の変化に対して素早い意思決定や生産性が求められる時代になったからこそ、チームワークを高めて協力しながら進めていく必要があり、その結果チームワークが重視されます。

 

・複雑なビジネスモデルになったから

日々、新しい技術の誕生や革新、さらにグローバル化が進んだことによって、年々ビジネスモデルも複雑になっています。
多様な価値観やバックグラウンドを持っている人と働く機会の増加もチームワークが求められる場面の一つです。
日々新しく出てくる問題や課題もあり、様々な観点から単純な内容では解決できない複雑なものも増えてきました。
このようなビジネスモデルが増えたことにより、変化にいち早く対応するためにチーム制で取り組む機会も多くなり、これによりチームワークの重要性や大切さも求められています。

 

ダイバーシティ経営が浸透してきたから

ダイバーシティ経営とは、多様な属性の違いを認めて活かすことで、個人の持つ能力を最大限に引き出し、さらなる付加価値を生み出し続ける経営のことです。
経済産業省では、ダイバーシティ経営の推進を進めていて、企業が取るべきアクションについて「ダイバーシティ2.0行動ガイドライン」でまとめています。
企業には、継続的に進めていく経営体制が求められているだけでなく、社会全体でも外国人、高齢者の雇用促進、男女が育児や介護を両立しやすい柔軟な働き方が勧められています。
この考えが浸透してきたことで、多様性を受容するチームワークの大切さも求められています。

 

・日本経済の不透明さがあるから

チームワークの重要性は、日本経済の低迷にも効果を発揮します。
目標を高く保つことでメンバー同士がお互いに補完し、自分の得意分野での能力を発揮しやすくなるからです。
1つのプロジェクトに対して、様々な専門分野と連携することで大きな成果を導くこともできます。
このようなチームワークという連携が、品質の高い成果を生み出し、厳しい経済の状況下でも大きな成果をもたらすきっかけとなるでしょう。

 

・ビジネスがグローバル化しているから

ビジネスでは、日々グローバル化が進んでいます。
その結果、IT技術の進歩によって国際的な競争も激しさが加速しているのが現状です。
このような競争に乗り遅れてしまうと、変化についていけずに取り残される可能性があり、様々な企業がこれらの行方と成功方法を探しています。
そんな変化に対応するだけでなく、柔軟に取り組んでいくためには多様な視点とスキルを持ったチームワークで対応する必要があります。
専門的な分野の人材だけを取り入れたチームと、様々な専門分野の人材を取り入れた場合では、後者の方が多様な視点で新しい考えが誕生しやすいでしょう。
一見、関わりのない分野とのチームが不安を感じさせるかもしれませんが、お互いに専門性を生かせるなら豊富な経験と視点によるチームの方が効果的な戦略を見出すきっかけが生まれます。

チームワーク

■チームワークで得られるメリット

チームワークを行う場合、人材を適材適所に配置することで大きな成果を発揮します。
ここでは、チームワークで得られるメリットについてご紹介します。

 

・ロイヤリティ向上

チームでの活動を積極的に行って良好な関係性が築けた場合、所属するメンバーが仕事に誇りを持つだけでなく意欲も高まります。
従業員の満足度も向上し、その結果として離職率の低下などのメリットにつながります。
従業員の企業に対する信頼度が高まることが大きな成果やモチベーションアップになるでしょう。

 

・生産性向上

チームワークが良くなっていくと、お互いの関係性がテンポアップにつながり、業務そのものも円滑に進んでいきます。
良好な関係性になっていくことで、チームの結束力が高くなるだけでなく、信頼関係も築けます。
結束力が強くなることで、メンバー間での能力や業務の分散が可能となり、業務の遅延や停滞なども防げるでしょう。
迅速に業務を進めることはライフワークバランスの実現、時間外労働の削減も可能です。
効率的な生産体制の確立もできるため、生産性の向上が期待できるでしょう。

 

・士気向上

チームとして共通の目標を決めて、それに向かって進んでいったり、達成に向けて話し合ったりすることでメンバー同士の信頼関係がより築けます。
お互いの良さに気付けた時、チーム全体の士気が向上するでしょう。
チームでの帰属意識が高いことは、お互いに絆のようなつながりができたことを示すものです。
チームとして能力を発揮した結果が認められれば、メンバーの承認欲求が満たされてモチベーションも高まります。

 

・難しい課題に取り組みやすい

チームワーク力を発揮することで、今まで困難だった課題に対しても取り組みやすくなります。
個人では取り組みにくかったものであっても、チームワーク力をアップしたことで個人が得意な分野に取り組みやすくなり、それぞれが持つ力を利用しやすいです。
個々の専門的な知識、技術、能力を活かすことは、個人の抱える苦手な分野をカバーできるので、難しい課題にも取り組みやすく、目標達成も可能となるでしょう。

 

・斬新でクリエイティブなアイデアも実現できる

個人では、想像もしていなかった視点やアイデアがチームでは当たり前のように交わされる可能性もあります。
チームワークが良好になっていくと、お互いにコミュニケーションも活発になっていき、より斬新でクリエイティブなアイデアも生まれやすいです。
チームワークの良さは、お互いの理解から生まれる心理的な安全性も含まれます。
そのため、何でも話しやすい雰囲気になりやすく、ここで出た意見に対して耳を傾けやすい環境があるからこそアイデアが出やすいのです。
一見、「それは難しいよね」というような意見であったとしても、チームの関係性が築けていれば、「それをこんな風に変えると実現しやすいかも」という発想から新しいものが誕生するきっかけになります。

 

■チームワークを高めるために意識したいポイント

チームワークをより良くするには、コミュニケーションスキルが求められますが、意識したいポイントがいくつかあります。
ここでは、チームワーク力を高めるためのポイントをご紹介します。

 

・チーム内でルールを決める

チームワーク力を高めるためには、チーム内で一定のルールを設けることも必要です。
ルールに関しても誰かが一方的に決めたものではなく、話し合ってから決めることが重要です。
今までこの方法だったからという固定概念は取り除き、全員がスムーズに報告・連絡・相談を意識した方法を見つけましょう。
さらに、各メンバーの役割を明確にすることもポイントです。
役割が明確でない場合、どこまで自分が担当すべきか、どこからは他の人に任せるかという曖昧な部分でズレが生じる可能性もあります。
お互い何をしているのかわかるように報告し、助け合うことを意識したルールを設けることがチームワーク力を高めるでしょう。

 

・目標を再確認する

チームで同じ目標を共有していないと内輪で意見の衝突や食い違い、お互いの業務フォローなどが円滑にできません。
また、正当に評価されない、方針の不安などを感じてチームを離れてしまう可能性もあるでしょう。
このような問題が起こらないように、事前にチーム内で目標を再確認し、業務がスムーズになるように意識してみましょう。

 

・得意分野と苦手分野を知る

同じチームであっても、それぞれの能力も違えば得意分野も苦手分野も異なります。
チームワーク力を高めるには、お互いの能力について知っておくことも大切なポイントです。
誰かの苦手な分野は得意な人に任せることができれば、お互いに欠けている部分を補えるので力を最大限に発揮しやすいです。
仕事の割り振りなどが合っていれば、よりチームワーク力が向上していくので最大のパフォーマンスが期待できるでしょう。
苦手な仕事が中心になってしまうと、自分のことでいっぱいになってしまい、周囲を配慮する機会を失いやすいので気を付けましょう。

 

・信頼関係を築く

仕事だけの交流では、信頼関係を築くのに時間がかかってしまうだけでなく、理解しきれない部分も出てしまいます。
仕事の会話しかできない状態では固くなってしまうので、リラックスして交流できる機会を設けるようにしてみましょう。
例えば、ランチミーティングなどを開催し、食事と会話が気軽にしやすい交流会などがおすすめです。
チームの雰囲気を良くするために適しているだけでなく、プライベートな会話をすることでお互いに仕事では見せない一面も見えてきます。
ただし、頻繁なランチミーティングやレクリエーションなどにストレスを感じやすい方もいます。
それぞれの性格や個性を尊重して、フォローしながら関係性を築いていきましょう。

 

 

ビジネスでは、チームワークが求められる場面が多くあります。
それは、経済の先行き不安定さや多様なビジネスモデルなどの要因があるからです。
個人で仕事を進めることも問題ありませんが、チーム制にすることでより大きな力や課題をクリアすることができるでしょう。
また、チームワークにすることで大きな課題をクリアしやすくなってきた一面もあります。
何より、チーム制にすることは協調性を持たせて目標達成に向けて促すものです。
多様性や柔軟性においても高めてくれるので、業務でのチームワークが重要なものとなるでしょう。