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アイリスオーヤマ株式会社【大山晃弘】の評判は?

家電家具からペット用品、食品までバリエーションに富んだ商品展開をしているのが「アイリスオーヤマ」です。
手掛ける商品はすべて自社で企画開発しているそう。
今回はアイリスオーヤマの商品開発の仕組みや社長である大山晃弘氏について詳しく解説します。

 

アイリスオーヤマの取扱商品は15,000点

新しい発想で次々と新商品を生み出すアイリスオーヤマについて、代表取締役社長である大山晃弘氏は「アイデアを大事にする」会社だと語っています。
取扱商品が多いうえに、その種類も多岐にわたることから、どのような会社なのか聞かれると答えに窮する場面が多かったそう。
ならば商品ではなく、大事にしていることをキーワードに考えたところ、浮かんだのが「アイデア」だったということです。

 

・毎週行われている新商品開発会議

アイリスオーヤマが取り扱う商品は家電・インテリア・キッチン用品・健康食品・ペット用品などで、その数は15,000点にもなり、いずれも自社にて企画開発されています。
イデアが商品化されるのは「新商品開発会議」の場です。
毎週行われる会議では1,000点もの新商品が生まれるとのこと。
しかし企画が通るには次の3つのポイントを抑えた商品のみだそうです。

◎Simpleな機能
◎Reasonableな価格
◎Goodな品質

この3つのバランスがいい企画だけが商品化されます。
1つの企画に対して割り当てられた時間は5~10分ほど。
担当社員が次々とプレゼンテーションをすることから「プレゼン会議」とも呼ばれているそうです。
会議の参加者はいずれも商品開発にかかわる部門の社員で、その場で企画確定までの情報共有を行うため、その日のうちに商談まで持ち込めるといいます。


・ロングセラーには頼らない企業姿勢

アイリスオーヤマのような自社で企画開発を行う場合、会社の代名詞となるような看板商品やロングセラー商品を持っていることが多いです。
しかしアイリスオーヤマはあえてそういった商品を持たないようにしているとのこと。
事実、売上高に対する新商品(発売から3年以内の商品)の割合は6割にもなります。
毎週のように新商品を生み出すのは時代とともに変化する生活者のニーズに応えるためであり、ロングセラー商品に頼るのはこうした企業姿勢に反するとの考えだそうです。


・開発ペースが落ちない理由

毎週行われる新商品開発会議では1,000点もの新商品が生まれています。
ということはそれ以上の企画が持ち込まれているわけですが、アイリスオーヤマでは開発者自身が生活者としての体験を基に商品開発を行っているそうです。
日々の生活での不満や不便さや、新しい生活ストーリーを思い描いた際に浮かぶ「ほしいもの」をアイデアとして活用するとのこと。
たとえば新たにペットを飼うという想定で思い浮かぶのが、ペットフード・トイレ用品・サークル・ケージ・空気清浄機といった商品です。
ペットとの生活がより快適になるように機能を充実させたラインナップがアイリスオーヤマの魅力です。


・提案型の付加価値商品を生み出す

アイリスオーヤマでは科学や物理、微生物といった専門性の高い人材を積極的に採用しているそう。
人材に多様性を持たせることで様々な領域の技術を商品開発に組み込むことができるとしています。
プラスチックや金属、木材などといった素材と家電や収納、食品などのカテゴリーを組み合わせることでイノベーションが生み出され、画期的な新商品になるとのこと。
代表的な商品にはLED電球があります。
プラスチック成形の技術とLEDチップを扱うノウハウを組み合わせたことで従来の3分の1の価格での提供に成功。
このように素材とカテゴリーの組み合わせで多種多様な商品の可能性を追求しています。


・品質管理の徹底

商品の企画開発から生産まで一貫して自社で行っているアイリスオーヤマでは、安全性評価や品質基準を定め、徹底した品質管理を行っています。
また、お客様からの問い合わせを受けるコミュニケーションセンターも社内に併設。
お客様の声がダイレクトに伝わるため、商品への反映もスムーズです。


・得意先店舗へのセールスエイドスタッフの派遣

セールスエイドスタッフ(SAS)とは、売り場づくりの支援や接客、実演販売などを行う人のこと。
アイリスオーヤマでは2002年からSASの派遣を続けているそうで、全国約650店舗で活躍しています。
商品の機能や魅力を伝えるのはもちろん、お客様の要望や不満を聞き出すことで最適な商品の提案まで行うのがSASの仕事です。
お客様と直接会話を行うことで現場ならではのデータが蓄積され、新たな商品開発に活かされているそう。
SASを導入した店舗では商品回転率がアップするなどの効果も出ており、今やSASは事業展開やマーケティング戦略に欠かせない存在となっているとのこと。

アイリスオーヤマ株式会社



アイリスオーヤマの強みとは?

アイリスオーヤマがコンスタントに新商品を送り出せているのには理由があります。
それが需要の変化への対応力と売り場での販売サポートです。
それぞれ詳しくみていきましょう。


・需要に応える生産体制

アイリスオーヤマでは新商品開発会議で通った企画をすぐに自社工場にて商品化します。
工場は中国に6つほどあり、それぞれに担当ジャンルが割り当てられています。
そして工場の稼働率は7割以下に抑えられているそう。
残りの3割は、市況に合わせてフレキシブルに対応するためにあえて空きスペースとして確保しているそうです。
また、中国の工場で生産された商品はすべて「大連アイリス物流センター」で管理。
こうすることで必要な商品を必要な量だけコンテナに積むことができるといいます。


・メーカーベンダーシステムの構築に成功

アイリスオーヤマは「メーカーベンダー」と呼ばれる独自の業態づくりに成功しました。
メーカーベンダーとは、メーカーが持つ製造機能と、問屋が持つベンダー機能を自社内で併せ持つシステムのこと。
これにより小売店に直接、商品を納品できるようになり、現場の生の声が拾いやすくなったそう。
現場の声はすぐに商品開発に活かされます。
また、小売店に対しても売り場づくりや販売促進といったサポートが可能に。
製造機能とベンダー機能が揃うことでスピーディかつ齟齬のない運営ができるようになりました。

 

アイリスオーヤマの会社情報

アイリスオーヤマについて会社情報をみていきます。

◎社名:アイリスオーヤマ株式会社
◎所在地:〒980-8510宮城県仙台市青葉区五橋2-12-1
◎TEL:022-221-3400
◎URL:https://www.irisohyama.co.jp/

◎代表者:代表取締役社長 大山晃弘
◎設立:1971年4月
◎資本金:1億円
Facebookhttps://www.facebook.com/irisohyama/
◎X(旧Twitter):https://x.com/irisohyama_info/
Instagramhttps://www.instagram.com/irisohyama/

 

アイリスオーヤマの社長は大山晃弘

アイリスオーヤマ代表取締役社長を務めるのは大山晃弘氏です。
どのような人物なのかプロフィールや経歴を調査してみました。


・大山晃弘氏のプロフィール

◎生年月日:1978年4月11日
◎出身:宮城県仙台市


・大山晃弘氏の経歴

◎1997年:東北学院高校(宮城県仙台市)卒業
◎2001年:ベロイト大学(アメリカ・ウィスコンシン州)中退
◎2003年:アイリスオーヤマ米国法人IRIS USA,Inc.入社
◎2010年:アイリスオーヤマ株式会社入社
◎2015年:取締役就任
◎2018年:代表取締役社長就任


・大山晃弘氏は祖父、父の跡を継いだ3代目

アイリスオーヤマの前身は、大山晃弘氏の祖父である大山森佑氏が大阪で立ち上げた「大山ブロー工業所」です。
プラスチック製品の下請け加工を行っていました。
それを継いだのが現在会長である大山健太郎氏です。
事業拡大のために自社製品を開発し、メーカーとして歩み始め、宮城県に仙台工場を建設。
その後は本社も仙台市に移転し、多くの工場や法人を国内外に設立していきます。
現在の社名になったのは1991年でした。
大山晃弘氏は3代目として2018年、社長に就任しています。

 

■大山晃弘はSNSをやっている?

大山晃弘氏について調査しましたが、残念ながらSNSアカウントを見つけることができませんでした。
個人での情報発信などは行っていないようです。

 


アイリスオーヤマについて、商品開発の仕組みや社長である大山晃弘氏について解説しました。
画期的な商品を次々と生み出しているアイリスオーヤマは、なによりも「アイデア」を大事にする会社とのこと。
今後も生活者目線での新商品が期待されます。