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先延ばし癖に要注意!その原因や改善方法をご紹介!

やらなければならないとわかっていながら、大切なことほど後回しにしてしまう人はいませんか?

「まだ締め切りまで時間がある」などと高を括っていると、あっという間に締め切りが目前に迫ってくるものです。

焦ってしまうとミスが増える原因にもなるので、できるだけ早めに取り掛かるのが望ましいです。

これは、仕事でもプライベートでも言えることでしょう。

今回は、そんな先延ばし癖に悩んでいる人に共通する特徴やADHDの可能性、改善方法について解説していきます。

■先延ばし癖がある人にはこんな特徴が!

やらなければならないことを先延ばしにしてしまう人には、共通する特徴があります。

まずは、どのような特徴があるのかみていきましょう。

・楽観主義者

楽観主義者だと、先延ばし癖によって将来の自分にどのような影響を及ぼすのかなどを深く考えません。

そのため、「今が良ければいい」といった考えになるのです。

その結果、自分の首を絞めることになってしまいます。

・面倒くさがり

面倒くさがりな場合も、物事を先延ばしにしてしまう傾向があります。

精神的に負担がかかりそうなものや集中力が必要なものなどを後回しにするケースが多いです。

なぜなら、ストレスから逃れたいと思うからです。

・完璧主義者

完璧主義者なら、先延ばしにすることはないように思うかもしれません。

しかし実際は、完璧主義だからこそ先延ばしにしてしまう傾向があります。

こだわりの強さから、1つの作業に時間をかけてしまうので、なかなかやるべきことが終わらなくなってしまうためです。

その結果、先延ばしという状態になってしまいます。

・そもそもやるべきことを把握できていない

そもそもやるべきことを把握できていないといったパターンもないとは言い切れません。

作業の取っ掛かりがわからないとスタートできないので、先延ばしになってしまいます。

わからないことを質問すれば解決できる可能性が高いので、周りのスタッフや上司に聞くようにしましょう。

・失敗に対する恐怖心がある

先延ばし癖がある人は、失敗したくないと強く思っている傾向もあります。

やらなければならないことはわかっているけれど、

「失敗してしまったらクビになるかも」

「周りのスタッフに迷惑をかけたり、幻滅されたりするかもしれない」

などとネガティブに考えてしまい、作業スタートまでに時間がかかってしまうタイプです。

能力的にはその作業を円滑に行える可能性があっても、メンタル的な問題で先延ばしにしてしまうのです。

成功体験を積み重ねて自信を付けたり、失敗した時に挽回できるような対策を考えたりすることがポイントになります。

 

先延ばし癖がある人にはこのような特徴が見られます。

考え方次第で改善できる場合もあるので、自分がどのタイプなのか見極めることが重要です。

■先延ばし癖がある人はADHD

先延ばし癖がある人は、ADHDの可能性があるとも言われています。

全員に該当するわけではありませんが、「もしかすると自分はADHDかもしれない」と感じた経験がある人もいるのではないでしょうか?

そこで続いては、ADHDの人が持つ先延ばし癖につながりやすい特徴をご紹介します。

・行動のコントロールが難しい

ADHDの特性には、不注意、衝動性、多動性の3つが挙げられます。

このような特性の背景には、自分の行動をコントロールすることが難しいという性質があります。

定型発達と呼ばれる発達障害がない人だと、優先順位を決めれば、優先順位が低い作業からやりたかったとしても我慢できるでしょう。

しかしADHDの傾向がある人は、やりたいことが先になってしまうことが多いのです。

行動をコントロールできないと、目の前のタスクに衝動的に手を付けてしまったり、すぐやらなくていい作業に没頭して他が後回しになったりしてしまいます。

その結果、やらなければならないことが先延ばしになります。

・目の前のメリットを選んでしまうことが多い

ADHDの傾向がある人は、長期的なスパンで見たメリットよりも、短期的に得られるメリットの魅力を感じやすいという特徴もあります。

5年後にもらえる500万円と1週間後にもらえる3万円、どちらに魅力を感じますか?

人によって異なると考えられますが、ADHD傾向がある人は1週間後にもらえる3万円に魅力を感じるケースが多いと言われています。

仕事においては、面倒なタスクを完了させたことの達成感よりも、面倒くささから解放される方を選択しがちになります。

また、目的や結果的なメリットがわかりにくい仕事は取り掛かりにくく成ってしまうケースも往々にしてあるのです。

仕事によっては締め切りが決まっているケースも珍しくありません。

それが面倒な内容だった場合先延ばしにしてしまい、自分の首を絞めてしまう可能性も考えられます。

・時間の見積もりが苦手

時間の見積もりが苦手という特徴もADHD傾向がある人に多くみられます。

作業にかかる時間を必要より短く見積もることも多いと言われています。

朝の支度に30分かかると見積もった場合、歯磨きやヘアメイクなどをしているといつのまにか45分経過しているといったケースも珍しくありません。

仕事では資料の作成に40分かかり、イベントの企画は後からやればいいと考えたとしましょう。

しかし実際は、資料作りに1時間以上かかってしまい、イベントの企画が間に合わなくなってしまったといったパターンもないとは言い切れません。

また、1日のスケジュールを立てたにもかかわらず、上司のチェックなど細かいものが抜けていて、残業をしなければならなくなったといった状況も考えられます。

■先延ばし癖を改善するには?

先延ばし癖は仕事にも良くない影響を与えてしまうので、改善したいと考えるものです。

そこで最後に、先延ばし癖を改善するための方法をいくつかピックアップしてご紹介します。

・先延ばしにすることで失うものを意識してみる

先延ばし癖は、一朝一夕で解消できるわけではありません。

そのため、「先延ばし癖を何と改善する!」という強い意志を持たなければならないのです。

その際に効果的なのが、ホラーストーリーを想像することです。

「今のままでは周りからダメなヤツだと思われてしまうかもしれない」

「信用を失って見放されてしまうかもしれない」

などを想像してみましょう。

このような想像をすることで、危機感が生まれ、先延ばし癖の改善につながりやすくなります。

・タスクを細分化する

やらなければならないタスクが大きくて曖昧だと、どこから手を付ければいいのかわからなくなってしまいます。

そして、「面倒くさいな」という気持ちを誘発しやすくなってしまうのです。

また、1つの仕事単位で考えると余裕があるように見え、先延ばしにしてしまうことも珍しくないでしょう。

そのような状況にならないようにするには、タスクを分解していき、細分化することがポイントになります。

タスクを小さくて明白なものにすれば、どこから手を付けるべきか、といった点も見えてきます。

例えば、プレゼンの資料を考えるといったシチュエーションを例にみていきましょう。

プレゼン資料を作る際、聞き手を分析し、全体のストーリーを考えていきます。

それだけではなく、必要なデータの収集も必要不可欠です。

どのような作業が必要になるか分解していくと、作業のハードルも下がり、手を付けやすくなります。

作業の進捗も可視化しやすくなるので一石二鳥です。

・自分の中の締め切りを決める

仕事の締め切りまで余裕があると、どうしても後回しにしたくなってしまうものです。

その結果、ギリギリになって慌てることになりかねません。

そのような事態を回避するためには、自分の中の締め切りを決めるのがおすすめです。

締め切り前に自分の中の締め切りを決めておけば、仕事のモチベーションも維持しやすくなります。

自分の中の締め切りまでに何を終わらせるかということも、明確にしておくとより効果的なので意識してみてください。

・こだわりを持ち過ぎない

先延ばし癖がある人は、結果にこだわってしまいがちです。

結果を追求することももちろん大切ですが、締め切りに間に合わなければ意味がありません。

まずは自分ができるレベルからスタートし、時間に余裕がある場合はより良い結果になるようにブラッシュアップしていきましょう。

「とりあえず形にする」

「失敗を恐れない」

といったマインドで作業を行うのがポイントです。

自分自身に負荷をかけるというマインドは、褒められるべきことです。

しかし、それが過剰だと締め切りに間に合わないなどネガティブな方向に作用してしまいます。

それでは仕事にも悪影響を及ぼすので、ある程度妥協することも必要だと言えるでしょう。

・集中して取り組める環境を作る

先延ばし癖で悩んでいる人は、集中して取り組める環境を作ってみましょう。

本人のメンタルだけではなく、周りの環境に原因がある可能性も考えられるからです。

そのため、やるべきことだけに集中できる環境作りが功を奏する場合もあります。

例えば、常に雑用を押し付けられる環境であれば、自分の仕事を中断しなければならないので、モチベーションの維持が難しくなります。

モチベーションを維持して作業に集中するには、周りのノイズを排除できるような環境作りによって、作業効率を高められる可能性が高いです。

・周りを頼る

先延ばし癖がある人の中には、周りを頼ることが苦手な人もいます。

自分にとって優先度が低い作業や自力では解決が難しい作業も当然出てくるものです。

そのような時は周りに頼ることで、自分がやらなければならないことに集中しやすくなります。

やるべきことに集中できれば、効率的に作業を進められるので、先延ばしにすることも少なくなっていくはずです。

周りを頼るには日頃からしっかりとコミュニケーションが取れていて、信頼関係を築けていることが重要です。

周りに困っている人がいれば積極的に手を差し伸べ、借りを作っておくといざというときに助けてもらいやすくなります。

■「すぐにやる人」は普段どのようなことを意識している?

先延ばし癖を改善するには、「すぐにやる人」は普段どんなことを意識しているのか、といった点も把握しておく必要があります。

すぐに作業をしている人であっても、先延ばしにしたいと思う場面はもちろんあるものです。

誘惑に負けてしまいそうになることもあると考えられますが、先延ばし癖がある人とは違った意識を持っています。

最後に、「すぐにやる人」は普段どのようなことを意識しているのかみていきましょう。

・「15分の集中タイム」を作る

仕事などを先延ばしにしない人は、「15分の集中タイム」を作り、集中して取り組んでいることが多いです。

1日の中で数回、15分程度の短い集中タイムを作り、その中でやりたくないことに取り組むという方法です。

細切れの集中タイムを設定することで、やりたくない仕事に長時間拘束されることを防げます。

やりたくない仕事の資料をずっとデスクに置き、ちょっとした事案を使って目を通すようにすれば、放置することを防ぎやすくなります。

・「5分間のブレイクタイム」を作る

やりたくない仕事に対してストレスを溜め込まないようにするためには、こまめな気分転換も効果的です。

しかし、気分転換をするといっても、現実逃避にならないように気を付ける必要があります。

「すぐやる人」は、時間の使い方に気を付けているのです。

「15分の集中タイム」の後は「5分間のブレイクタイム」を設ければ、適度な気分転換ができます。

それ以上休憩時間が長くなってしまうと、気持ちが緩んでしまうことも防ぎやすくなります。

・負担が少ないと感じることからスタートする

やりたくないと感じることの中にも、負担が少ないこともあるはずです。

先延ばし癖がない人は、まずそのような作業から取り組む傾向があります。

苦手な分野の資料を通読するのは時間がかかるとしても、章ごとにインデックスラベルを貼るだけなら簡単にできます。

また、ダウンロードした文献を印刷して、重要な部分にマーカーをつけるといった作業もすぐにできるでしょう。

このように、スモールステップで始めていけば、やりたくない面倒な仕事も進めていけます。

その結果、先延ばしにすることがなくなっていきます。

 

 

先延ばし癖がある人は、楽観主義者や完璧主義者、面倒くさがりといった特徴を有するケースが多いです。

また、ADHD傾向があるといったパターンも考えられます。 自分でADHDの可能性が少しでもあるのではないかと不安を感じているのであれば、医療機関で適切な検査や治療を受ける必要があります。

もちろんそうでない人もいるでしょう。

「すぐにやる人」は普段どのようなことを意識しているのか、といった点について理解を深めておくと、状況が少しずつ改善される可能性があるため、実践してみてください。