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行動で育ちがわかってしまう!?子どものうちに直しておきたい癖を知っておこう

子どもは、いつも家庭で行っている行動や癖を他人の家や外でもしてしまうことがあります。
小さいうちは「子どもだから」と甘く見てしまうかもしれませんが、きちんと教えないとマナーを知らずに育ってしまうでしょう。
大人になって育ちが悪いと言われないためには、幼少期のうちにきちんとしたマナーを身に付けるように意識させる必要があります。
この記事では、育ちが出てしまう子どもの行動を中心にご紹介します。


■育ちが出てしまう!?子どもの時に直しておきたいことは?

小さい子どもの頃はまだマナーが身についておらず、時々恥ずかしいことをしてしまうこともあるでしょう。
しかし、ある程度の年齢になると「子どもだから仕方ない」と思われずに、「親には何も教えてもらっていないの?」と思われてしまいます。
そこで、子どものうちに直しておきたいことをご紹介します。
育ちが悪いと思われないためにも、早めに子どもの様子や行動について見直してみましょう。


・挨拶ができない

挨拶は基本中の基本です。
日常生活の中でも挨拶する機会はとても多く、「おはよう」「いただきます」「おやすみなさい」など、1日のうちに挨拶する回数はいくつもあります。
礼儀として挨拶できる子どもになって欲しいと考える親も多くいますが、その一方でなかなか挨拶できない子もいるのです。
挨拶ができないのは恥ずかしかったり、タイミングがわからなかったり、照れていたりなど、成長の段階で出てきた感情によってスムーズにできない場合もあるでしょう。
このような場合は、「他人に会ったらお辞儀だけでもしてみよう」や「ママに合わせて言ってみよう」など急かさずに見守ることも大切です。
しかし、小学生になっても他人に挨拶ができなかったり、こちらが挨拶していても無視したりするのは育ちの悪さと感じられてしまいます。
もちろん目を合わせるのが苦手な子もいますが、園や学校でも挨拶の大切さを教えているため、できない子に対して「親もしていないからでは?」と思われるでしょう。


・言葉遣いが乱暴

幼児期は「バカ」「クソ」「アホ」など他人を傷つける言葉を使う子どもがいます。
このような言葉を使ってみたい時期もありますが、他人への配慮や相手を傷つけることを知っても使っていると育ちが悪いと思われます。
それと同時に、何度注意されても息を吐くように使っている場合「親には何も注意されていないの?」と思われ、育ちが悪く見えるでしょう。
自分の子どもを傷つける存在になる可能性も考えられるため、できれば近づかせたくないと思われる可能性が高いです。


・他人の悪口を言う

日本では言霊というように、口から出た言葉に魂が宿っていて、その言葉通りになると考えられています。
そのため、自分の望む姿になりたい場合は言葉で言うことが効果的とも言われているのです。
言葉を重要なものと考えている日本では、ネガティブで攻撃的な発言や会話をする人が嫌われる傾向にあり、聞いていることを不快に感じる人も多いです。
自分のことを棚に上げて、他人の揚げ足取りばかりしている子どもは品に欠けているだけでなく、育ちの悪さも感じられます。


・暴力的な行動

自分の気持ちがうまく伝えられなかったり、抑えきれなかったりして相手に暴力的な行動をしてしまう子どもがいます。
幼少期から低学年の間はこのような手段に出てしまう子もいますが、年齢を重ねていくことで相手の気持ちを理解し、自分の気持ちを伝えられるようになると次第に減ってきます。
しかし、小学生中学年になっても暴力的な行動が止まらない場合は、「親は何をしつけているのか」と思われるでしょう。
また、親が子どもに対して命令や力づくで押さえつけている場合、子どもの暴力は収まることはありません。
他にも共感して育てている親は、子どもがなぜ暴力をしてはいけないのかを教えないので直ることはないでしょう。


・だらしない服装

子どもは時々、「なぜこんなことを!?」と思うような行動を取る場合があります。
たくさん遊んだ時は洋服が汚れることもありますが、こまめに洗濯していたりきちんとした着方をしたりしていれば、汚れていても育ちが悪いとは感じません。
洋服がシワだらけ、穴が開いている、汚れが残ったまま、襟元や袖が伸びきっている、擦り切れているなど、だらしなさや衛生的でない場合は育ちが悪いと感じやすいです。
季節感のない服装なども育ちの悪さを感じやすいのですが、あまりにひどいとネグレクトに見えます。


・くしゃみや咳の時に手を使わない

小さな子どもは、きちんとしつけられていても急な咳やくしゃみを手で押さえられないことがあります。
突然のことなので、対応しきれないのは仕方ありません。
このような場合は、マスクや咳エチケットについて学ばせて守らせてあげましょう。
しかし、子どもはマスクに息苦しさを感じたり、不快感があったりでつけたくないという場合もあるでしょう。
このような場合には、咳やくしゃみは手で押さえる、ハンカチがあれば当てるなどの対処法を教えてあげるべきですが、なかには他人に向けて咳やくしゃみをわざとする子どももいます。
子どもだから仕方ないなどと言う親もいますが、できるだけ早いうちからマナーとして学ばせないと育ちが悪く見られます。


・手をハンカチで拭かない

せっかくせっけんで手を洗っても、ハンカチを使わないで服で拭いたり、そのまま手をぷらぷらして水を飛ばしたりする子どもがいます。
ハンカチを忘れた場合は仕方ありませんが、いつも持ち歩かない場合はハンカチで手を拭く必要性を教えていないと思われ、育ちの悪さを感じやすいでしょう。
衛生面で育ちの悪さを感じることが多いので、毎日ハンカチを持ち歩くことを習慣付けるのは大切です。


・顔や体が汚れている

水が苦手、時間がない、面倒くさいなどの理由で顔や体を洗わない子どもは、親の育ちが疑われるでしょう。
顔に目ヤニ、よだれの跡、口の汚れ、口臭、体臭などがあると、家庭ではどのように教えているのかと思われます。
大人ではハラスメントに該当するケースもあり、清潔に保つためにもこれらのことは行わなければなりません。
子どもの場合、親が率先して清潔にする必要がありますが、このような汚れが続く場合はネグレクトも心配されます。


・公共の場で騒ぐ

公共の場は、多くの人が利用することからある程度のマナーが必要です。
大きな声を出さない、騒がないなど、じっとしていることが幼児や小学校低学年では難しさを感じることでしょう。
しかし、公共の場で子どもが大きな声で騒いでも親が注意しない、笑顔で喜んで見守っている場合、育ちが悪く思われます。
また電車やバスの座席に靴のまま立ち上がったり、抱き上げてつり革につかまらせて遊ばせたりする親や祖父母もいますが、このようなことを率先して行っていると、「親や祖父母がこれだから子どももマナーがないのか」と見えます。


・靴を揃えない

友達の家に遊びに行った時、そのまま靴を脱いで入る子ときちんと揃える子の差が出ます。
もちろん、遊べる嬉しさについ揃え忘れることもありますが、そのまま脱いで入る子どもを見た親は「親に教えてもらっていないのかな?」と感じるでしょう。
毎回、毎回靴が揃えられない場合は、育ちが悪いと見えても仕方ありません。


・他人の家の扉や冷蔵庫を勝手に開ける

他人の家には開けて欲しくない場所や部屋が存在します。
子どもの友達が来た時、事前に「この部屋だけで遊んで」と言う家庭もあるでしょう。
ところが、子どもによっては自分の家と他人の家の区別がつかず、プライベートスペースを勝手に開けて中から出したり、クローゼットをのぞき込んだりする場合もあります。
特に冷蔵庫を勝手に開けて「何か食べたい」と話すのは、完全に親からしつけられていないと思われます。
注意しても何度もする場合は、遊びを制限される可能性もあるでしょう。

 


■放置しておくと恥をかくって本当!?

このような子どもの行動を「子どもだから仕方ない」「子どもらしくていいじゃない」と考えている親もいますが、放置しておくと将来子どもが恥ずかしい思いをします。
大人でも悪い癖や習慣を改めていくことは難しいのですが、子どもの時だからこそ正せることもあるからです。
そして、育ちの悪さをそのままにしておくと恥ずかしい思いをするのは子ども側です。
子どもが苦労してしまう前に、悪い癖については対処していきましょう。
ここでは、放置したことで及ぼす不利益についてご紹介します。


・仕事などでマイナスな評価を得る

育ちが悪く見える癖などをそのままにしておくと、仕事や就活など社会に出た時に一気にマイナスな印象を与えるでしょう。
マナー、礼儀など本質的な部分は相手を思いやる気持ちであり、このような部分はビジネスでも求められています。
そのため、そのままの状態で社会に出てしまえば不利益を被ることがあるだけでなく、マイナスな評価に繋がる恐れもあります。


・結婚や生活が難しくなる

育ちが悪いと思われている人は、親からの愛情などが不足している可能性があります。
もちろん、親は愛情を注いでいるかもしれませんが、可愛がることだけが愛情ではありません。
正しいことを教えてあげることも愛情です。
しかし、このような気持ちで接してもらっていない子どもは恋人に注意されたり、その親からの印象が悪くなったりする場合もあります。
結婚できたとしても相手を思いやることができず、夫婦仲の悪化や親戚との関係性などに悪い影響を及ぼす可能性も高いです。


・コンプレックスを感じる

誰かに「マナーを知らないの?」と指摘された場合、言われた本人だけでなく、親なども否定された気持ちになるでしょう。
そのため、親を大切に思って入れば怒りが溢れ、親との関係が悪ければ生い立ちを恥ずかしく感じます。
特に親との複雑な関係性があった場合は、育ちについてコンプレックスを感じることでしょう。


■子どもの将来をプラスにする方法は?

育ちのよさは、世間知らずになる可能性もあるため、いいことばかりではありません。
しかし、相手を思いやる気持ちや相手のことを考える気持ちはとても大切です。
自分の子どもをプラスに導くためには、子どもの育ちを考えてあげる行動を積極的にしてみましょう。
ここでは、子どもの将来をプラスにするための方法をいくつかご紹介します。


・親が率先して挨拶をする

挨拶は社会に出るうえで、とても大切なことです。
大きな声で挨拶すると、お互いに気持ちよく感じるため、挨拶は小さいうちから身に付けておきたいマナーです。
しかし、幼いと他人に声をかける難しさを感じるかもしれないので、できるだけ親が率先して他人に挨拶をしていき、こんな風に声をかけていくという姿を見せるのが良いでしょう。
この親の姿がお手本となり、自然に声をかえることに抵抗を感じなくなります。

 

・親自身の言葉使いを見直す

親が「バカ」「アホ」「お前」などの言葉を使っていて、子どもにだけ「そんな言葉を使うな」と言っても説得力がありません。
親が使っている言葉は聞きなれているため、自然と子どもも使ってしまうのです。
感情が高ぶってこのような汚い言葉を自然と使ってしまう場合もありますが、相手を傷つけるような言葉は使わずに、丁寧な言葉で子どもを注意するように心がけましょう。


・しつけは暴力ではない

子どもが言うことを聞かないこともあります。
心が大人になっていくための成長過程で生じることもあり、子ども自身もその変化に戸惑っている可能性もあるでしょう。
このような時に「子どもが言うことを聞かないから」と叩いたり、暴言を吐いたりするのは悪影響です。
しつけは暴力ではなく、叩いても解決しません。
力で押さえつけるのではなく、大人は子どもに理由を聞くようにしましょう。
もちろん、子どもも言葉で言い表せない気持ちに手が出てしまうこともあります。
暴力を振るわれた相手がどんな気持ちだったかを考えさせ、それを伝えて代わりにどんな行動を取るべきかを教えましょう。


・清潔の大切さを教える

洋服の着方次第で相手の印象が変わります。
シャツの一部が出ている、ズボンが半分落ちているなど、洋服を正しく着ることがかっこいいというように伝えて意識させましょう。
気が付くたびに何度も指摘すると聞く力が育たない場合もあるので、直してあげた時に身だしなみを整える大切さや気持ちよさを伝えてください。
また、外に出たら手を洗う、ハンカチやティッシュを持ち歩くなど、清潔にするために必要なアイテムも重要なことを教えましょう。
これらを持ち歩くことで、いつでもキレイでいられる気持ちよさを感じれば、子どもも意識しやすいです。

 


子どものうちは様々な面で未熟ですが、教えてもらったことがすんなり定着しやすい時期でもあります。
柔軟な子ども時代だからこそ、身に付けておきたいことをきちんと教えてあげると良いでしょう。
子どもの頃から悪いことを指摘されずに来た場合、大人になって恥ずかしい思いをすることがあるだけでなく、何が悪いが気が付かずに「育ちが悪い人」というレッテルを貼られてしまいます。
子どもの幸せのためにも、育ちが悪いと思われないように正しいことと真似をしてはいけないことを教えていきましょう。