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フェンリル株式会社とCEO牧野兼史の評判は?

会社を立ち上げ、実績を重ねて有名になっていくというのが一般的なルートですが、なかには会社設立の前からエンジニアとしての実力が知れ渡っているケースもあります。
有名なのが「フェンリル株式会社」でしょう。
今回は大阪に拠点を置くアプリ開発会社の一つ「フェンリル株式会社」とCEOである牧野兼史氏についてご紹介します。


フェンリル株式会社とはどんな会社?

フェンリル株式会社は最高経営責任者(CEO)の牧野兼史氏と、社長の柏木泰幸氏の2人体制で運営を行っています。
CEOと社長が別々に存在することを珍しく感じる人もいるでしょう。
しかしこれこそがフェンリル株式会社という会社を象徴しているともいえます。

・CEOが営業方面を一手に引き受けている

フェンリル株式会社はアプリ開発会社として成功し、今も成長を続けています。
そのため、インタビューを受けたりメッセージを発信したりすることも多いわけですが、それらを一手に引き受けているのがCEOである牧野兼史氏です。
社長である柏木泰幸氏は、現場担当として開発や人材育成を行っており、役割分担がはっきりしているそうです。
社長が積極的に顔を出して情報発信をする方法を取る開発会社が多いなかで、フェンリル株式会社の戦略は異色といえるでしょう。

・CEOが営業を担当することになった経緯とは

フェンリル株式会社の社長を務める柏木泰幸氏は、国産Webブラウザとして人気を誇る「Sleipnir」の開発者として知られています。
このころは別会社に勤務していました。
ところがソースコードの入ったPCが盗難に遭うというトラブルから、Sleipnirの開発が危ぶまれます。
CEOである牧野兼史氏と出会ったのはそのころだったそうです。
話し合っていくうちに独立して会社を立ち上げ、Sleipnirの開発に専念した方がいいという方向にまとまったことにより、フェンリル株式会社を設立。
無事にSleipnirバージョン2のリリースを果たしました。
こういった経緯により、2人の役割分担は自然と決まったということです。
改良を重ねたSleipnirは現在、バージョン6までリリースされています。


フェンリル株式会社の事業内容

フェンリル株式会社は設立の経緯が少し特殊な会社です。
スタートこそSleipnirの開発のためでしたが、現在は様々な事業を手掛けています。

◎サービスデザイン
クラウド開発支援GIMLE(ギムレ)
◎UXデザイン
◎UIデザイン
スマホアプリ開発
◎Web開発
ブランディング
◎品質管理
マーケティング

それぞれの内容をみていきましょう。


・サービスデザイン

フェンリル株式会社では「愛されるサービスをつくり、広めるための活動」をサービスデザインと位置付けています。
クライアントがイメージするサービスデザインを企画から制作、マーケティングまでサポート。
クライアントが目指す世界観をなるべくコストと時間をかけずに定着させるため、少しずつ確実に広げていきます。

クラウド開発支援GIMLE(ギムレ)

GIMLE(ギムレ)とはクラウド利用に向けたデジタル分析を行う、デジタル戦略アセスメントです。
クラウドの効果を最大化し、応答速度を高めることが可能です。

・UXデザイン

快適性の高いアプリやサイトにはUXデザインが不可欠です。
フェンリル株式会社なら顕在する課題やニーズの把握といったリサーチから、それに基づいたプランの策定や機能の検討、分析や課題抽出といった評価まで、トータルで提案します。

・UIデザイン

スマホタブレットデジタルサイネージなど、デバイスに合わせた使いやすさを考えながらアプリのデザインを行います。
同時にiOSAndroidといったOSのガイドラインも考慮しシンプルかつ使いやすいUIデザインの提供が可能です。

スマホアプリ開発

フェンリル株式会社のスマホアプリ開発は、クライアントとの共同開発です。
クライアントとフェンリル株式会社がチームを組むことで、独自性のあるアプリが誕生します。
開発のプロとしてクライアントのイメージを具現化するために、実績と経験、積極的な先進技術への取り組みを実施しています。

・Web開発

ニーズに応じてフロント開発、バックエンド開発、インフラ構築といった開発が可能です。
積極的に技術やツールを取り入れることで、保守性や品質の高いサービスの提供ができます。
フェンリル株式会社では、CI/CDを実現する環境づくりを行っており、商用環境へのリリースまで時間をかけずに質の高い開発を実現しています。

ブランディング

ブランドイメージの統一やポジションの明確化、ユーザーエンゲージメント向上施策といったブランディングについてもフェンリル株式会社はトータルなサポートが可能です。
ブランドとしての新しい価値をアプリやサービスを通じで生み出すお手伝いをします。

・品質管理

フェンリル株式会社には、テスト技術者の資格認定制度(JSTQB)の資格認定を受けた品質保証(QA)エンジニアが多数在籍しており、品質管理部門にてその能力を発揮しています。
フェンリル株式会社が開発するプロダクトは、すべて彼らによってチェック・サポートされています。

マーケティング

フェンリル株式会社ではアプリやサービスをただ提供して終わりではなく、それらによって集客と定着化ができるまでが仕事であると考えています。
現状分析と課題抽出を行い、最適なマーケティング戦略の提案が可能です。


フェンリル株式会社の特徴

クリエイティブな仕事であるゆえに職場環境が重視されるのがアプリ開発会社です。
独自の文化や習慣が根付いている会社も少なくありません。
では、フェンリル株式会社にはどのような特徴があるのかチェックしていきましょう。

・多様性を重視

考え方が似ている、共感できるといった方法でメンバーが増えて規模が大きくなっていく会社は多いです。
楽しく働きやすい職場にはなりますが、時に偏ってしまうこともあるでしょう。
フェンリル株式会社ではメンバーの多様性を重視しています。
OSS開発者や書籍執筆など、様々な業界で活躍するメンバーが多数在籍しており、互いに刺激し合える環境になっています。
専門分野の垣根を超えた提案や議論も日常的に行われ、物事を多角的にとらえられる風土ができあがっているのがフェンリル株式会社の特徴です。

・エンジニアが主体的に考える環境

フェンリル株式会社では開発効率を高めるために、エンジニア自身が自分たちの環境改善について考え、行動することを推奨しているそうです。
技術やツールの取り入れ、ディスプレイやキーボードの選択といったことはもちろん、社内ルールの取り決めやシステム導入などの場面でも積極的な発言を求めています。
また、フェンリル株式会社では社内を対象とした勉強会やセミナーをメンバー同士で開催することをサポートしており、企画へのハードルが低いのも特徴です。
こういった取り組みからエンジニア同士の関係性の構築がしやすい環境が整っているといえるでしょう。

ワークライフバランス

フェンリル株式会社ではGW・お盆・年末年始に、それぞれ9連休できるようにスケジュールを組んでいます。
そのほかに年5日間の有給取得推進日を設けることで、休みを取りやすい雰囲気づくりに取り組んでいます。
リフレッシュできる風土が形成されているといえるでしょう。
また、産休・育休制度はもちろん、復帰後は時短勤務が選択可能など、仕事とプライベートの両立をサポート。
男性の育休取得も推進するなど、ワークライフバランスを考慮した運用が魅力です。

フェンリル株式会社


フェンリル株式会社の基本情報

ではここで、フェンリル株式会社の基本情報をチェックしていきます。

【会社概要】

◎社名:フェンリル株式会社
◎大阪本社:〒530-0011大阪府大阪市北区大深町3-1グランフロント大阪タワーB14F
◎TEL:06-6377-7606
◎FAX:06-6377-7609
◎URL:https://www.fenrir-inc.com/jp/
最高経営責任者:牧野兼史
◎社長/最高ブランド責任者:柏木泰幸
◎設立:2005年6月13日
◎資本金:1億円
◎X(旧Twitter):https://twitter.com/fenrir_official
Facebookhttps://www.facebook.com/fenrir.inc
Wantedlyhttps://www.wantedly.com/companies/fenrir

【沿革】

2005年6月 フェンリル株式会社設立
2005年10月 Sleipnir 2.00を発表
2007年4月 会社ロゴ公開
2008年11月 iPhone向けアプリ開発事業参入
2010年5月 AndroidWindows Phone向けアプリ開発事業参入
2013年4月 島根支社開設
2013年11月 大阪本社移転
2014年4月 中国・成都に子会社設立
2014年8月 名古屋支社開設
2015年1月 中国・大連に子会社設立
2017年2月 株式会社Brushup設立
2018年3月 株式会社DAQに出資
2019年4月 京都支社設立
2019年7月 ベルグマル株式会社設立
2019年9月 大阪本社オフィスリニューアル
2020年3月 東京支社オフィスリニューアル
2021年4月 中国・上海に子会社設立
2022年10月 東京支社を東京本社と改め、大阪本社と二本社制へ移行


【主要取引先】

アマゾンジャパン合同会社
株式会社クボタ
株式会社大丸松坂屋百貨店
東海旅客鉄道株式会社
トヨタ自動車株式会社
日本放送協会
株式会社日本経済新聞社
任天堂株式会社
三浦工業株式会社
ヤフー株式会社
楽天グループ株式会社
株式会社ロイヤリティマーケティング
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フェンリル株式会社のCEO牧野兼史ってどんな人?

多くの大手取引先を持つフェンリル株式会社は、制作実績も多岐にわたります。
業務システム開発などの他にSuicaのモバイルアプリやNintendo Switch Onlineアプリ、TVerアプリやANAマイレージアプリなど、日々の生活に密着したアプリも多く手がけています。
そんなフェンリル株式会社の最高経営責任者(CEO)である牧野兼史氏とはどんな人物なのでしょうか。

【経歴】

1998年    株式会社ノエビア入社
2001年    バリュークリックジャパン株式会社入社
2003年    同社メディア企画部部長
2005年    フェンリル株式会社設立 取締役となる
2011年    最高経営責任者に就任
2022年    代表取締役就任

前述の通り、牧野兼史氏の経歴とフェンリル株式会社設立の経緯はリンクしており、CEO就任も当然の流れだったといえます。
社長である柏木泰幸氏との役割分担があるおかげか、フェンリル株式会社は着実に成長を続けていきました。
しかし、当時はここまでの成功は予見していなかったそうです。
すでに一定に評価を得ており、人気のあったSleipnirをなんとか世に送り出し、ユーザーに利用してもらいたいという気持ちから会社立ち上げに至ったとのこと。
ビジネスとして成り立つかどうかという点に関しては、あまり自信がなかったようです。


■牧野兼史氏はSNSをやっている?

フェンリル株式会社としてのソーシャルアカウントはいくつかありますが、牧野兼史氏個人ではSNSをやっているのでしょうか?
調べてみたところ、X(旧Twitter)のアカウントがありました。

twitter.com

 

仕事に関するポストが主ですが、なかにはゴルフの練習や全日本学生選抜競技ダンス選手権を観戦する様子など、プライベートなものもあります。
ダンス選手権では慶応義塾大学を応援しているようなので、母校なのかもしれません。
また、社長をはじめとした社内メンバーと思われる人たちとスーツや靴を購入する様子も見られます。


今回は大阪に拠点を置くアプリ開発会社の一つ「フェンリル株式会社」について事業内容や設立の経緯、CEOである牧野兼史氏についてご紹介しました。
フェンリル株式会社は国産Webブラウザとして人気の「Sleipnir」の開発元としても知られています。
アプリ開発やWeb開発だけでなくデザインやブランディングマーケティングといったトータルなサポートが得意なため、今後も益々の活躍が期待できるでしょう。