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社会人未経験からエンジニアになれる?最短ルートを解説

需要が高まっているため、「将来性がある」「安定した収入を確保できそう」だと考えてエンジニアになることを考えている方もいるはずです。
ただし、未経験だとどうしても覚えることが多く、独学では難しいというイメージがあるはずです。
結論としては未経験でもエンジニアになることは可能です。
しかし、誰でもなれるわけではありません。
なんとなく学習を始めてしまえば挫折する可能性も高いため、計画性を持って知識を習得していく必要があります。
そこで今回は、社会人未経験からエンジニアになるための最短ルートを解説していきます。
エンジニアになりたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。


■社会人未経験でもエンジニアになれる?

社会人未経験者が専門的な知識が必要なエンジニアになれるのか疑問を持つ方は多いはずです。
ここでは、社会人未経験者でもエンジニアになれる理由を解説していきましょう。


・需要が高いため未経験でもエンジニアになれる可能性がある!

社会人未経験でもエンジニアに慣れる理由として「人材不足」が挙げられます。
経済産業省が発表した「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果 」によればIT人材不足は今後深刻化すると予想されています。
2030年には最大で79万人もの人材が不足すると推計されており、どの企業でも人材獲得に力を注いでいることが予想できます。
2024年に厚生労働省から発表された「IT・デジタル人材の労働市場に関する研究調査事業 」においても、「IT・デジタル人材の充足状況として最も近いものをお答えください。」という質問では、「量的にも質的にも足りている」と答えた企業は12.5%でしたが、「量的にも質的にも足りていない」と答えた企業は63.3%にも上っています。
「IT・デジタル人材の不足に対する対応方針をお答えください。」という質問では、「中途採用によって補う」と答えた企業が81.9%と最も多い結果でしたが、次いで多いのが68.6%の「新卒採用によって補う」という結果です。
新卒となれば社会人未経験者と考えられるため、例えば社会人を経験したことのない人でも、エンジニアを目指せると推測できます。


・誰でもなれるわけではなない

IT業界の人材不足は問題となっているため、応募すれば「すぐに採用されそう」と考える方もいます。
しかし、誰でもエンジニアになれるわけではありません。

◎基本的なITスキル
◎倫理的思考力
◎コミュニケーション能力
◎情報収集力
◎問題解決力
◎資料作成スキル
◎英語力

など、様々なスキルや能力が必要です。
社会人未経験者となれば、持っているスキルも少ないはずです。
そのため、応募をする前にある程度の知識やスキルは身につけておいた方が採用されやすいです。
企業が求めるレベルの知識やスキルの習得を目指していきましょう。


■未経験者が感じやすい壁

人材不足といった理由から未経験者でもエンジニアになれるチャンスはあります。
しかし、誰もが目指せるわけではありません。
未経験者であれば目標に向かって努力をしても挫折してしまう可能性もあります。
ここでは、未経験者が感じやすい壁を解説していきましょう。
前もって理解することで挫折を防ぐことに役立ちます。


・先入観がある

中には「女性や文系だとエンジニアになりにくい」といった先入観を持っている方もいます。
こうした思い込みがあると、エンジニアになるための勉強をしていても、躓いた時に「文系だから」「女性だから」といった理由で向いていないと感じ、簡単に諦めてしまいがちです。
結論としては、文系や女性でもエンジニアとして働いている方は多くいます。
そのため、文系や女性だからといって諦める必要は全くなく、知識やスキルさえしっかりと身につけていけば、誰でもエンジニアになれる可能性があります。


・学習の進め方がわからない

「エンジニアになりたい」という夢があっても、何から学習すれば良いのか、どう学習すれば良いのかわからずに悩んでしまう方は多いです。
特に独学で勉強する方に多い悩みです。
学習の進め方がわからないまま悩んでばかりいればチャンスを逃す可能性があります。
エンジニアは、なりたい職種によって学ぶべき内容が異なるため、まずはなりたい職種を決めることから始めてみてください。
その結果、必要な知識やスキルがわかるため、何を勉強すれば良いのか理解できます。


・モチベーションを維持できない

エンジニアになるためには様々な知識やスキルの習得が必要です。
しかし、勉強のモチベーションが続かないことで挫折してしまう方は多くいます。

◎わからないことを解決できない
◎継続できるような環境を作れていない
◎成長を感じられない
◎集中できない
◎自分の勉強法で合っているのか自信がない など

エンジニアになるための知識やスキルの習得は、1日や2日、1週間といった短期間で身につくものではありません。
習得には長期間かかるため、モチベーションを維持できる環境を作り、勉強に取り組む必要があります。


・エラーを解決できない

エンジニアの知識を習得している方の中でも独学で勉強している場合に多い壁の1つが「エラーを解決できない」です。
プログラミングでエラーが起きた場合、自分で解決しなければいけません。
しかし、エラーの原因を調査することや修正は初心者にとって難しい内容です。
情報が少ない言語であれば、解決策を見つけ出せない可能性もあります。
その結果、そのまま諦めてしまうのです。
エラーは必ず発生すると認識し、試行錯誤を繰り返しながら解決する必要があります。


・コードを書けただけでは通用しない

自分なりにコードが書けるようになっただけで「これでエンジニアになれる」と認識してしまう方もいます。
しかし、企業が求めている人物は単にコードが書ける人材ではありません。
企業ではチームでの開発となるため、自分以外の人がコードを読むことを前提に書く必要があります。
そのため、誰が読んでもわかりやすいコードを書くことで、後から修正がしやすくなります。
未経験者だとコードを書けるだけでは通用しない現実に直面して挫折してしまう方も多いです。
チーム開発を意識することが重要です。

 


■未経験者がエンジニアになるためのステップ

ここからは、未経験者がエンジニアになるための基本的なステップをご紹介していきます。


1.プログラミング言語を選ぶ

まずは、学習するプログラミング言語を選びます。
言語といっても種類は豊富です。
ビジネスで用いられるのは20種類前後となり、言語によって異なる特徴があります。
初心者でも学びやすい言語は以下の通りです。

Java
Webサービスの開発、アプリ開発、ソフトウェア開発、ゲーム開発など

JavaScript
Webページに動作をつける、Webアプリ開発スマホアプリ開発など

Python
人工知能の開発、自動でのデータ処理、Webサービスの開発、IoTシステム開発など

Ruby
Webアプリ開発スマホアプリ開発、Webスクレイピングなど

PHP
Webサイト構築、ECサイトの制作、掲示板サイトの制作など

◎Swift
Webアプリ開発iOSアプリ開発など

言語によって作れるものが異なるので、自分が作りたいものに合わせて知識を習得する必要があります。


2.プログラミングの基礎を習得する

学習する言語を決めたら、実際にプログラミングを学んでいきます。
実際にコードを打ち込みながらどういった役割があるのか理解していきましょう。
学習方法は様々あり、独学やネット、学習サイトの活用やスクールの活用などがあります。
自分に合った方法を選んで習得していきましょう。


3.業界の知識を身につける

学ぶのはプログラミングの知識だけではありません。
業界知識を身につけなければ、選ばれる人材を目指せないため注意してください。

◎どんな職種があるのか
◎どんなキャリアパスがあるのか
◎職種ごとの仕事内容
◎求められている人材 など

例えば、ゲームの開発をしたいのにWebサイトの制作を任される職種に就いても意味がありません。
IT業界における職種をチェックし、自分がなりたいものを選んで学んでいきましょう。
また、社会人未経験者であれば社会人になるための知識を習得する必要もあります。
挨拶や身だしなみ、電話対応や名刺交換といったビジネスマナーに加えて、報告・連絡・相談を意味する報連相や時間管理といった基本スキルも必要です。
書籍やネットで情報収集をする他、セミナーや勉強会に参加するのもおすすめです。


4.成果物を作る

次に、実際に成果物を作成します。
基礎を学び続けるよりも、実際に作ることで実績を作れます。
例えば、ゲームアプリを作るエンジニアになりたい場合には、オリジナルのゲームアプリを実際に制作しましょう。
そして、完成したアプリはポートフォリオを作成してまとめることも大切です。
ポートフォリオとは実績を一覧にしてまとめたものを言います。
作成したアプリを面接でアピールするために不可欠となり、エンジニアとしての能力があるのか判断するために必要です。
わかりやすくまとめて就職活動の際にアピールしましょう。


■未経験なら独学ではなく「スクール」がおすすめ

社会人未経験であれば、独学よりもスクールの活用がおすすめです。
その理由を解説していきます。


・独学で学ぶデメリット

書籍やネットを活用して独学でプログラミングの知識を習得することは可能です。
しかし、社会人未経験であればデメリットの方が多いです。
独学で学ぶデメリットは以下の通りです。

◎挫折しやすい

第一に「挫折しやすい」デメリットがあります。
プログラミングを学んでいると、必ずわからないところが出てきます。
すぐに解決すれば問題ありませんが、どこが間違っているのかわからないまま時間だけが過ぎていくこともあり、「そのまま挫折」といったケースは独学ではありがちです。
自力で調べて解決する能力が必須となるため、最後までやり抜く力がなければ独学は向いていないと言えます。

◎アピールが難しい

プログラミングスクールに通っていれば「スクールの卒業生」というステータスが手に入ります。
しかし、独学の場合はステータスがありません。
どれほどのレベルを持っているのか伝えにくいため、就職でアピールしにくい点がデメリットです。
就職に向けて独学で学ぼうと考えているなら、ポートフォリオの制作は必須ですが、資格取得を進めた方がアピールしやすくなります。


・スクールで学ぶメリット

次に、スクールで学ぶメリットをご紹介していきましょう。

◎目的に合わせた言語を効率良く習得できる

プログラミングスクールによって学べる言語が異なります。
そのため、自分が学びたい内容に合わせてスクールを選べば、効率良く知識を習得できます。
また、初心者を想定したカリキュラムを用意しているスクールも多いです。
プログラミングが初めてでも効果的に知識を身につけられるように工夫されているため、「何から始めればいいのか」と悩む必要もありません。

◎挫折しにくい

スクールは疑問点の解消をしやすい点が魅力です。
講師が在籍しているため、不明な部分があれば質問することで的確なアドバイスを受けられます。
専任のメンターのいるスクールもあり、学習以外の相談ができるところもあります。

◎就職支援を受けられる

就職支援が受けられるのも大きな魅力です。
履歴書や職務経歴書の添削、面接指導やポートフォリオ作成まで、幅広いサポートを提供しているスクールであれば、未経験でも安心して通えます。
求人を紹介してもらえるスクールもあるので、不安が多ければ就職支援を実施しているスクールを選んでみてください。

 

 

社会人未経験者でもエンジニアを目指すことは可能です。
しかし、誰もがエンジニアになれるとは限りません。
プログラミングの知識を有しているだけではなく、チームでの活動を意識したコミュニケーション能力を始め、問題解決能力や情報収集力など、あらゆる知識やスキルが必要です。
ゼロの状態で応募しても採用される確率は低いので、少しでも採用率をアップするためにも、様々な知識やスキルを身につけておきましょう。
その場合は、独学で勉強すると挫折する可能性が高いので、プログラミングスクールの活用がおすすめです。
就職支援を受けられるスクールであれば、様々なサポートも受けられるため、活動をより有利に進められます。
今回ご紹介した内容を参考に、社会人未経験者でもエンジニアを目指していきましょう。